フィナーレ

■フィナーレ

 今日は仕事である。そして、今年の最期である。最後まで勤め上げよう。

 朝は、セカンドオフィスの開店時刻に合わせて6時半に家を出る。当然ながら指定席に座る。ルーチンになっているが、朝刊をゆっくり眺めてから、お悔やみ欄を凝視する。今日は高齢者が多かった。

 常連さんが2名来店され、町内会のことで盛り上がる。一人は町内会長の経験があり、大変さを話しておられた。きっかけは、公園の除草活動である。自分の町内は参加賞として缶ビールなど300円相当の品物がもらえるので、日頃活動されない方の顔を見ることが出来たことを思い出した。常連さんのところはペットボトル1本だそうだ。そういう風に、ボランティア活動は無償奉仕だと錯覚していると、今に誰も参加しなくなると言ったら、そういう流れになったという。

 今日は最後の日なので、昼食はサービス券のある店にした。

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 この天丼は、天丼チェーンの上天丼と同じ内容である。天丼チェーンは、割引価格で500円にしていた。サービスはかき揚げであった。これから1年近くは来ない。

 職場に到着である。いつものように入荷量を確認すると1時間から2時間と判断する。配置表は投入ラインになっていた。これは、先日確認済である。

 結局1時間半で終わった。終わり掛けのときに、何人かに耳打ちされた。自分も含まれる。今日、残業できるかということであった。この職場で残業というのは、定期の作業が14時半に終わり、それから2時間ほどという意味である。当然OKである。

 今日が最後なので、後片付けである。6人が居残りになり、16時半に終わった。100円バスは間に合わないが、残業した方が有利である。

 ところが、最後とあっていろいろ頂いた。先ずは、冷蔵庫に残っていた缶コーヒーである。これは、職場で飲んだ。冷たかったね。事務所に戻ると全員揃っていた。さっそく、コンビニのカフェオレをいただいた。これは、駅で飲んだ。その上、お土産もいただいた。結構重く4~5kgほどある。

 最後に、挨拶し、人事部長に来年もよろしくという言葉を添えたら、反応していただき、来年も来てもらえるかと聞かれたので、喜んで参りますと応えた。

 帰路はもう薄暗くなっていた。最後なので、家人に和菓子を4個買った。自分用も1個買った。どら焼きである。

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 思い起こせば、始まって以来の不作という触れ込みで、客が殺到するのを避ける目的で駐車場整理要員になり、雨の中ゴルフ用に買った雨具で対応した。この時、高齢者のマナーというか常識のレベルに心が折れにかかった。

 作業者レベルでは少ないという感じはしなかったが、昨年は午前中から稼働していたラインが、今年は午後からなので、やはり少ないのだろう。そういえば、自分以外で午前中から働いていた方がいたのには、少し嫌な気がしたもんだ。休んでくれ!というのも何度かあった。稼働日であったが仕事をさぼって登山もした。

 何といっても管理がゆるいのがいい。採用する時は名前と電話番号だけである。どこの誰で何をしていた人かというのがまったく分からず、履歴書の提出もない。そうして、稼働時間が短いのもいいね。まあ、最初は18時近くまでなったが、その後、15時までには終わった。

 来年も声が掛かるかどうか。不安と期待が入り混じる。

  歩数は、2万歩であった。