■あった
今回の登山で身体中が痛む。階段は手すりが必要な状態である。
そんな中でも、今日は仕事である。開店時刻に合わせてセカンドオフィスに向かうはずであったが、朝の身支度で時間がかかり、少し遅れた。
こうなると指定席には座れない。
今日も常連さんが4名揃った。秋の味覚の栗やらムカゴの話で盛り上がった。
職場へ向かう。実は、この2日間は稼働日であった。それを登山の都合を優先させて欠勤してしまったのである。配置表に自分の名前があるかどうかが心配である。なにせ作業員はダブついている。
人事部のドアを開けて配置表を確認する。
「あった!」いつもの作業場であった。
■「ブルーインク・ストーリー」(安西カオリ著、新潮社、2021年)を読む。
「ダブルエスプレッソ」
「父が求めていたのはコーヒーの味というより、喫茶店で過ごす時間そのものだったのではないか。」
「何かをつくり出す仕事に就いた人は、幼少期に得た強烈な原風景の再現を生涯追い続ける~」
「雪というのは“人の気持ちに何かを与えるものがあるのではないか”~」
「網状のあられ煎り器を使い、ガスコンロの上で生豆を煎り、ミルで挽いた粉をネルのフィルターで抽出する。」
「料理は父にとって楽しい息抜きになっていたようだ。」
「ルーを使わないでつくられたカレーは、小麦粉や油、塩分が抑えられ~」
「食べないままでも過ごせるが、おいしそうなものができたから食べる~」
「太るのもなかなか大変なことのようだった。」
「自分の本当に好きなものを見つけてください。見つかったら、その大切なもののために、努力しなさい。きっとそれは、君たちの心のこもった立派な仕事となるでしょう。」
「土には木の命が宿っている。」
「ただ何か自分の感覚が反応するものがあると買わずにはいられなくなる」
「こけしの産地はいずれも温泉地と結びついている。」
「人間というものは、自分がある程度できてしまうと恥ずかしさに案外気が付かない。」
「そうした感覚を磨いていくプロセスを日々のなかで無意識に積み重ねてきた。」
「~“完璧な田舎”であるこの土地は、都会にはない自然の“線”で満ちている。」
「~アイヌ語で“乳”を意味するトカプチから十勝と呼ばれるようになったそうだ。」
「~用の美の精神が生きている。」
「歴史は勝者によって都合よく書き換えられてしまう~」