■養成講座指導
仕事の方は多忙を極め、本来であれば昼食休憩が90分のところ60分に短縮してラインを稼働させている。当然、人手も足りずいろんなつてを頼って電話している状態である。
当然、今日も稼働日であった。しかし、自分は休むとした。それを聞いた時の人事部の対応は、明らかであった。声は出なかったが、顔で判断し推定すると、「か、何考えとんがよ!」「今の状態がわからんがか?」「これは、来年はないね」「昨日は、いわゆる職場放棄に近い態度だったし・・・」
毎年誰に声を掛けるかの判断基準には出勤率があると聞いたことがあった。
自分は、フォレストの養成講座の実技指導のために、仕事を休んだのであった。しかし、これには幾分理由がある。養成講座の実技指導の出欠依頼時には、まだ仕事が決まっていなかったということである。自分は、呼ばれない可能性もあったのである。
林業カレッジまで行くので、早目に到着し、木の実拾いを行う。これは、いつもの習慣である。山は、雨後なのか濡れていた。
ギンリョウソウが咲いている。
1時間ほどして目的の木の実を拾った。これは、ストローブマツである。再来年の干支の龍の身体になる。
20名の将来のフォレストリーダーが参加された。
短時間に2品目をするので大忙しであった。ユニフォームが汗で変色した。
でも、自分の受け持った班は全員達成できたようだ。
帰宅後、木の実を処理する。先ずは、洗う。水を入れた桶に入れてぐるぐる洗濯機のように回す。これを3回ほど繰り返す。
そして、乾燥させる。
そして、昼食である。久しぶりである。外食とも考えていたが、やはり貧しい思いをしたくないので、作ることにした。予定では、スープの代りに、キツネ蕎麦にしたかったが、なんだか疲れが出て辞めた。揚げだけ食べる。
マーボスパである。豆板醤1に対して甜麺醤2とし、砂糖も加えた。今回はあまりうまくないねえ。砂糖が多すぎたようだ。でも、充分食べることが出来る。
自家製ガリはついに無くなったので、市販品を買って来た。1kgでも300円代であった。
疲れが取れないので、銭湯に行くことにした。今月中であれば、ソフトクリームが無料でもらえる。サウナは暑くて長い間は入れなかった。なんか、体が変わったように感じた。
その後、洗濯をしてからセカンドオフィスへ向かう。今日も熟睡が多かったね。
■「ハイドロサルファイト・コンク」(花村萬月著、集英社、2022年)を読む。(その5)
「人間は病を無理やり治さず、天命にまかせたほうがよいのではないかと真剣に思う。」
「コーヒーは利尿作用があるので水分に入らないと釘を刺される。」
「人間、死ぬ可能性があると囁かれ続けていると、それにも慣れてしまうばかりか、この苦しさから逃れられるなら、死ぬのも悪くないと心窃かに思うようになる。」
「睡眠時無呼吸症候群~運動不足が原因の肥満による上気道閉塞が原因だが~」
「入院患者というものは~眠りが浅い。」
「冴えへん人生やったな。」
「減薬の苦しさは時間が解決してくれる。」
「~医薬品でおこる幻覚等々はろくなものではない。」
「自尊心が軋み音をたてて断裂した。ついに人前で小便を垂れ流してしまうようになった。」
「ウィルスに効く薬って、ないんだ」
「ウィルスは生物と非生物のはざま。非生物である存在を、殺す?」
「耐えろ!」
「三リッター以上の水分を摂る老人は、そうそういない。」
「生まれてはじめて私は本気で自殺しようと思った。」
「スナック菓子のように薬を頬張る日々。」
「死にかけのバカは、己の寿命を見透して、時間というものについて徹底して思考せざるを得なくなった。」
「私は、狂っています。狂った小説家です。ようやく狂うことができた小説家です。」