寒い日

■寒い日

 冬は寒い季節である。しかし、この寒い冬の中でも寒い日という日がある。今日なんかそうであろう。この歳になると気温が低いと動きが鈍くなる。

 今日の予定は、医者とお年玉年賀はがきの交換である。医者へは月曜日に行っていたが、月曜日は土、日に都合が悪い患者が押し寄せるので別の曜日にして欲しいと叱られたので火曜日にした。医者へ行く日は、風呂に入る。夏場はシャワーで済ますが、今日のような気温の低い日は湯船である。5時半にスイッチを入れて6時に入った。

 朝は抜きである。しかし、朝食後の薬は服用する。身体が温かい内にセカンドオフィスに向かう。

 今日は、指定席だけ空いていた。誰かが出た後だろうか。まだ、開店して30分しか経っていない。まあ、この席は居心地がいい。

 しばらくたって、常連さんが1名来店された。病気の話で盛り下がった。

 外は大雪であるが、風が弱かったので傘を差して歩く。医者も空いていた。

 診察結果はあまり良くなかったので、少し憂鬱である。まあ、人間はいつか死ぬのである。自分は、見たいものは見た、やりたいことはやった、後は死ぬだけだという心境でおさらばしたいものだ。まあ、無理だろうね。だいたい、百名山は登れないだろう。

 帰りにお腹が空いたので、240円の天ぷらうどんを食べる。

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 天ぷらは新製品だった。これで、少し温まった。

 雪はひどいが、歩いて帰宅することにした。途中、郵便局へ寄って切手シートと交換する。

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 これは、シールなのか? 今までの切手シートのデザインと違うなあ。

 帰宅後は、除雪である。今朝は、家の20m前までは除雪車が入ったが、自分の家の前は入らなかった。そのため、広い範囲を除雪しなければならない。腰が完全ではないので、ゆっくりやる。それでも、かなり疲労が出た。そして、寒い!

 朝が遅かったので、昼も遅い。ローテーションに従えばトマトラーメンであるが、めんどうになって、あるもので済ます。ご飯があったのでチャーハンにした。いつもは、卵焼きを作ってからご飯を入れて混ぜるが、なんかの本だったかテレビだったは、ご飯に溶き卵を和えてから炒めた。

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 まあ、こんなもんだね。

 常連さんから第二部の連絡が飛び交う。自分もコーヒーを飲みに行こうと考えていたが、寒くて寒くて出る気にならない。ファンヒーター前でなご成って一日が終わった。

■「本日も晴天なり」(梶 よう子著、集英社、2021年)を読む。

「つつじは、挿し木でもつきやすく、少し枝を切ってしまっても再生しやすい。」

「~病はいつ忍び寄ってくるかわからぬ。」

「まるでむじな(たぬき)だな」

「しかし病というのはまったく残酷なものよ。その者が長い年月を経て、身につけたすべてを奪う。」

「つつじは別の品種同士での交雑が可能な植物だ。」

「硝石、硫黄、木炭。この三つを混ぜ合わせたものが黒色火薬、つまり焔硝となります。~しかしながら、この三つの火薬の材料は、草木の肥料にもなりまする」

「歳を取る。それは人として仕方のないことだ。衰えるのも当然だ。それを認めず、あがき続ける~」

「つつじの品種によっては密に毒がある。レンゲツツジ、キレンゲツツジがそれだ。」

「厄介なのは、つつじの毒はすぐには身を蝕まないということだ。数刻経ってから、四肢に力が入らなくなり、呼吸が乱れ、重いときには身が痺れる。」

「~上級者であってもその力を誇示するような真似はしない。」

「~残りの人生をどう生きていいか途方に暮れて手っ取り早い趣味に走りたくなるのだろう。」