ナンキンハゼ

■ナンキンハゼ

 今日は約束はないが、やらなければならないことがある。根を詰めるのは現役時代で卒業したつもりなので、開き直ってパソコンを持たずに出る。

 いつものセカンドオフィスに向かう。開店時刻より遅かったが、まあ気に入った席には座れた。

 ひさしぶりに、居眠りをしたり考え事をしたり本を読んだりと日常を過ごせたのはよかった。

 昼には早かったが、やはりやらなければならないことを持っていると安心できない。そこで、早目に戻ることにした。帰りは、公園を通るルートにする。少し、寄り道をしよう。日陰は涼しいね。

 これは、シナノキであろうが、スマホはボタイジュと出る。まあ、自分でも良く分からないな。

 これは、長らく名前が分からなかった。モンゴリナラとかフモトミズナラと出るが、分からないな。実を付ければと期待していたが、昨年は見落としていた。

 嬉しいことがあった。ナンキンハゼは花を付けている。実物を見たのは初めてではなかろうか。そして、この花の匂いがいい匂いである。やはり、季節ごとに回らなければならないなあ。

 クマバチも盛んに蜜を吸っているようだ。

 ここから、買い物をして帰路に着く。今日も、豆腐一丁だけ買う。39円。

 今日は蕎麦の日なので、冷たい蕎麦で考えていた。冷蔵庫の中を確認すると先日のダイコンの残りがあったので、おろしそばに決まった。少し寂しいので天ぷらも付けた。これに、ギョウザスープを付けたら食べ過ぎになるので、今回は止めておく。冷やっこに付けた生のショウガがいい味を出している。

 少し昼寝をしてから、フォレストの準備作業を1時間ほど行う。

 歩数が足りないので、近くの公園まで車で向かう。立派なタケニグサが目を引いた。

 アカツメクサも群生しているが、春先にも見たように思う。そんなに長く咲いているのだろうか。暇があれば調べて見たいね。

 公園後、書類作成に喫茶店に入る。3校目の議事録を作成して送付した。

 

■「死者にこそふさわしいその場所」(吉村萬壱著、文藝春秋、2021年)を読む。

「昼間の銭湯は餓鬼老人ばかりだ。」

「~湯船全体に響き渡る声で痰を吐く老人、湯船の中で皮膚病の足を平然と搔き毟る老人、粗相した便をそっと排水口に流す老人。」

「それにしてもガスタンクを思わせるあの腹の出っ張りは何だ。一体何を食ったらあんな腹になるのか。」

「本当は形振り構わぬ利潤の追求が最優先であるのに、やり口が汚い会社ほど殊更に高尚な理念を謳い上げる。」

「その考え事というのは、どうしたら規則正しい生活が送れるか、どうしたら夜中に熟睡出来るのかといったことだった。」

「~世界の速度が速過ぎるということに。」

「他人を蹴落として自分が前に出ること以上に気持ちのいいことはないのだ。」

「甘い話には必ず罠がある。」

「カカリュードとは掛人の転じた呼び名で、他人に世話をして貰って生活する人のことである。」

「死にながら生きる」