実力行使

■実力行使

 今日も仕事である。今月は休みは無い。15日は休みであったが、ハードな山歩きをしたので、実質無休化で動いている。

 いつものように5時少し前に起床し、スマホのアラームを解除するところから始まる。朝食を作るが、いつものモーニングハムステーキが無くなったので別のソーセージを買って来た。大きさは、直径10cmほどである。やっと、ソーセージエッグマフィンが出来そうだ。しかし、マフィンが無くなっていた。もう一個あったと思っていたが、家人が食べたのか、思い違いかである。そのため、フランスパンになった。

 まあ、これでもトータルが同じである。

 8時に出勤した。駐車場整理は8時から必要ないという自分の主張が通って、一回は9時出勤になったが、その前に、通称筋トレ工程を指示された。10時に駐車場整理に移動するという。この工程は、最初はやっていた。その時は、300箱程度の量であり、2時間いても実質は10分ほどであった。しかし、今回はひどかった。約2,000箱の量である。汗も出たね。大学生を含めて10名で取り組んでいる。

 次いで、駐車場整理である。ここは、3箇所あるが、2名しか指示されていない。入口一人、裏の入口一人と従業員駐車場にお客が入らないように一人が最低必要である。しかし、2名しか指示されてなかったものだから、来客駐車場の入れなかった客が、従業員用駐車場のなだれ込んでいた。その結果、従業員が出社しても停めるところがないという結果になった。そうして、その非難先が自分に向けられた。「何、しとるのだ!」と。しかし、これは人事部のミスである。2名で3箇所はカバーできない。

 午前中に人事部が困った困ったと相談にきたので、そう伝えた。そんなもん、考える問題でもないだろうが・・・・・。

 午前中が終わった。午後からは、客足も少なくなるので、どこかの工程へ振られるだろうと昼食後事務所に入った。しかし、自分の場所は、駐車場整理になったままである。不要ですと言うと、いっしょに駐車場整理をしている同僚がいた方がいいという。これは、案に立っているだけで賃金がもらえるのならいいのではないか、ということを指している。人事部長もだいぶ悩んでおられた。やってことがないので、状態が分からず判断できるはずもない。そこで、もう他の人の配置は決まっているので、帰りますと実力行使に出だ。しぶしぶ、認めたという感じであった。腹の中では、使いにくい奴だと考えている顔である。明日から来なくていいといわれてもかまわない。

 これで、やっと賃金が下がった。

 昼過ぎに帰れたので、いつも出来ないことをやろうとし、フォレストのアポと場所確認を優先的に行った。今回も小学校で授業時間が充てられる。アポは取れたので、仕事を休んで打合せに行かなければならない。これで、クビかな?

 なんせ、一番忙しい時期に休むのである。まあ、午前中は出ようと考えている。

 そして、セカンドオフィスに向かった。

 自分では疲れていないという自覚はあるものの、セカンドオフィスでは熟睡した。

 でも、久しぶりにぼんやりとした時間が持てたことで、精神的に安定している。

■「ハイドロサルファイト・コンク」(花村萬月著、集英社、2022年)を読む。(その4)

「独り言はもはや確信犯である。~精神安定剤の代りだ。」

「名詞には強烈な力が秘められているのだ。」

「この虚無を永遠に歩く。」

「精神は救済された。」

「実感した。軀、死にかけている。」

「もちろん永遠を志向している。理由は、死にかけていたからだ。」

「生きるって、きついですね。」

「隠すということは、ストレスを拡大するだけだ~」

「~記憶力に特化したバカの典型だ。」

「能力に欠ける者ほど他人の欠落を過剰に意識し、上位に立とうとするということだ。」

「熱のせいなのか、普段は思いつかない類のアイデアが湧きあがって、執筆が追い付かない。」

「私は母が死んだとき試みにその骨を齧ってみた。」

モルヒネ投与で思い知らされたが、天国なんて、こんなものなんだね。天国=退屈。」

「人は痛み苦しみから逃れられないと諦めた瞬間、それを受けいれてしまう。」

「人間は、周囲に知られなければ、なんでもする動物だ。」

「偉そうなことを書いているが、私は終わったのだ。」

「最期のオートバイもスーパーカブがふさわしい。」

「カブの荷台に野宿の道具を積んで、のんびり日本中を旅行したい。」