裏目

裏目

 先日、仕事量を減らしてもらうように主張して、今日は9時始まりと遅くなった。この機を逃さず、朝は120円のコーヒーを買って、サードオフィス(車中)で、窓を全開にして本を読んだり、眠ったりした。いつもの生活が始まった。

 外を眺めれば、梨の収穫をされている。

 自分の予想通り、9時までの来客はゼロ人であった。しかし、9時を過ぎると、いつもの混雑である。しばらく何もしないで座っていたら、大型観光バスが入って来た。団体さんかなと思ったが、構内でUターンして出て行った。

 まあ、平日なので空いている方である。

 昼近くになって人事の方がやってきて、今日は、交代が来なくても定時に昼食を摂って休んで欲しいと言いに来る。(どんなことになっても知らんよ!)

 その時に、午後からは駐車場整理は必要かと聞かれたので、不要だと思いますと返した。やった!これで帰れるとほくそえんで、棒を振っていた。

 今年は、最初から8時始まりの勤務が続いており、予定していた獲得金額は達成するので、8月末で辞めてもいいが、まあ、続けるだろう。まして、お金を使わなくなってしまった。コーヒー2杯であったのが1杯になっている。外食もない。これは、非常にまずい状態である。何かでお金を使わなければと検討する。

 おかしなもので、負荷が下がる見込みと感じただけで、首の鈍痛や疲労度は少なくなった。やはり、精神的なものもあったんだなあ。

 午前中が終わり、事務所へ入り配置表を確認すると、自分はホームポジションであるダンポール板入れになっていた。この工程は最後なので、余計に遅くなってしまった。裏目になってしまった。(ちゃりん)

■「ハイドロサルファイト・コンク」(花村萬月著、集英社、2022年)を読む。(その3)

「血液の異常で、じわじわ死んでいくのが似合っている。」

「死ぬときは、一人。」

「知れば、雑念が起きる。」

「~厭なことはなかったことにしてしまうという私らしい処世~」

「運を天に任せるから任天堂~」

「心底から思った。子を得てよかった。」

「私は悪くないが、病気そのものが悪だ。」

「~世界は自販機に充ちている。」

「統一された人格という観念は生物学的にみて便宜的に作られた幻覚である。」

「看護師~また親切なのは職業柄で、ゆえに勘違いしないようにと~」

「修行中とはいえ個々人の能力には雲泥の差があるということだ。」

「試験秀才とは恐ろしいものだ。」

「~たいしてたたぬうちに私はβ君の練習台になろうと決めた。」

「~精神は薬物で変えられる。実感だ。」

「運動や散歩、その他の暇つぶしとも無縁な日々を送っていたが~」

「私は小説家でありながら、小説をほとんど読まない。」

「新刊で読みたい本もない。」

「図鑑が見たいなあ」