非日常か

■非日常か

 今日は仕事は休みである。しかし、やりたいことが目白押しである。先ずは、病院である。ここ数年は2カ月に一回の頻度になっている。薬はまだあるのであるが、休みの関係で早めに行くことにした。その場合に朝一に行うことは、シャワーを浴びることである。今日も5時前には目覚めた。その後は、朝食である。相変わらず、同じメニューである。ハッシュドポテトカリカリだとほほえましくなる。

 病院は9時ごろの開院なので、それまではセカンドオフィスで過ごす。今日は、店内で120円コーヒーであった。

 診察の中に体重測定が含まれているが、少し減っていた。どうせなら、70kg代まで頑張ろうという気になって来る。診察の結果は、あまり良くなかった。前回強い薬に変えたばかりである。まあ、年齢に応じて、毎回悪化していることに間違いないだろうが、それが自然であろう。

 そうして、山へ行く。森の寺子屋で使用する木の実が不足してきた。こんなタダ作業は他の人には頼めない。

 山を歩いていると、見たことのない花が咲いている。マメ科だとは分かるが、特定できない。調べるとササゲ属ということであった。外来種かも知れないが深入りしないつもりである。

 登り口の手前でオニグルミを拾う。クリもたくさん落ちているが、実は無さそうだ。

 ほんの一周しただけなのに、汗びっしょりになった。

 帰宅後は、昼食である。家庭菜園からナスとピーマンをもいできた。親戚からもらった、かぼちゃと買ってあったシイタケで天ぷらを揚げて、ザルソバにした。

 ナスは苦かったね。皮もジワイ。でも、自宅の野菜なので贔屓にしたい。久しぶりに満足の食事になった。これで、50円は掛かってないだろう。

 少し休んで、木の実を処理する。処理のまず一歩は、果肉を腐らせることである。この間のイチョウも処理する。オニグルミの真っ黒のはもう大丈夫であるが、青いのはダメである。しばらく、放置プレイにする。水に浸けた方がいいが、適当な容器が見当たらない。まあ、野菜に水遣りをするときに、ついでに水を掛けようと考えている。

 その後、フォレストの準備作業を行う。陽射しが強く、直ぐにやめる。

 洗濯物を取り入れた後、喫茶店に向かう。ここで、ゆっくり本でも読もう。この店のBGMは有線らしいが、落ち着くね。

 食材を調達して、今日はゆっくりする。

 この生活は昔の日常であったが、今は非日常になった。まあ、なんでもいいので、その日一日だけを充実させていこうと考えている。

■「コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎」(笛吹太郎著、東京創元社、2021年)を読む。

「お酒は身をくるわせるものでございますね」

「ナッツの効能は有名だろ。レシチンが豊富で神経の働きが高まるし、血糖値の乱高下も防げる」

「私、こうみえても菓子づくりが趣味でして。」

「食物アレルギーにもいろいろあるようですが、基本的にアレルゲン摂取から二時間以内に起きるそうです」

「ありえないことをぜんぶ排除してしまえば、あとに残ったものが、どんなにありそうもなことであっても、真実にほかならない」

「自由人でねえ~」

「犬はたまねぎで中毒を起こすんだ。あと、チョコレートもね」

「アコニチン。トリカブトに含まれる毒です」

「そうそう、いいアイデアは、珍説をたたき台にして浮かんでくるものだ」

トリカブト中毒は、心臓の発作とまちがわれやすいようです。」

「心を病む原因は決して少なくない。」

「~喪に服するなら、二等親までだぜ」

「人間、怖いものがあると、いろんなふるまいにおよぶもんだねえ」