セカンドオフィス構想

■セカンドオフィス構想

 今日は午後から雨予報であった。そこで朝一に図書館へ向かう。雨が降る前に帰宅したく、過ごせる時間が少ないので今日はセカンドオフィスにはいかない。

 開館まで30分ほどあるので、ベンチに座って本を読む。開館時刻が近づくとエスカレータ前には長蛇の列ができる。そういえば、前の図書館でも同じ光景があったなあと懐かしむ。列の目的は学習室の席確保である。エスカレータなので追い抜けず、整然と流れていく。自分は、集団が終わったころにエスカレータに乗り込む。

 30分ほどで帰路に着くが、雨雲が空一杯に広がっている。少し急ぎ足で歩いていた。そのときであった、ひらめきがあった。ニュートンはリンゴが落ちるのを見て万有引力の法則を発見したとか、カントなどは、時計よりも正確に毎朝散歩しながら思索していたとかを思い出した。自分のひらめきまでの頭の中は、いろいろありほとんど忘れているが、これからの生活をどう構築していくかであった。きっかけは、昨日の診断結果である。その時に、毎日の自分の生活を反すうしていた。どうも、セカンドオフィスと称して喫茶店に行っていることが多いというか、ほぼ毎日である。昔は、こういう生活がいいと考えていたが、もはや新時代になって変わってしまったので、♪♪変えてしまえば~、となる。そこで、歩きながら1ケ月のコーヒー代を計算すると、まあ、5~6千円ほどだろうと見積もる。これを10年続けると70万円ほどになる。この金額があれば何かできるのではと考えていたのである。そうして、ひらめいたことは、セカンドオフィスを作ろうということであった。

 もちろん、最初から建てることはできないものの、実家の改造という形なら可能性はある。そうなると、テーブルはどうするか、コーヒーはどうするか、音楽はどうするかなど考えながら自宅に向かっていた。

 自分がセカンドオフィスと称してコーヒー店に入る目的はコーヒーや音楽だけが目的ではない。そこまで歩くので、早朝の運動も目的であった。まあ、4~5kmと短い距離ではあるが、やらないよりマシ程度であろう。実際、効果を実感したことはない。

 セカンドオフィスが出来た場合に行く喫茶店は、少なくなるね。まあ、干支のクラフトを飾ってもらっている店は、いままで通りに行くことにしているが、その他は機会があったらになろう。

 そうなると、図書館へ行った帰りに、干支の喫茶店に入り、帰りは歩くというルートが出来上がったではないか。

 妄想は続く。切り干し大根の乾燥が思いのほかうまく行ったので、次は、魚の干物を作ろうと考えている。味醂干しである。まあ、最初は冷凍の切り身で実施するが、直ぐに魚一匹丸ごと買って来て、処理してから干すことになろう。どうやろうか、妄想は果てしなく留まることを知らない。

 なんだかんだで帰宅した。今日はラーメンの日であるが、あんかけ堅焼きそばにした。麺は、茹でた後、お湯で充分ヌメリを取って、多めの油で焼いた。これがいいねえ。今日の、目玉は昨日無料でいただいたメロンであろう。外皮は痛んでいるようにみえたが、割って見ると中はなんともない。多めに盛った。

 さすがに、大福までは食べることができなかったね。気ぜわしい昼食は卒業しており、ゆっくりゆっくり食べるのがいいのである。そのため、満腹中枢の反応が途中で得られるので食べられなくなるのであろう。

 少し休んで、ジムに行くことにした。建前はこうである。昨日の検診結果が悪く、医者から運動不足と言われている。しかし、これまでの経験から徒歩だけでは効果がないので、負荷を掛けて運動ができるジムへ行くことにした。しかし、真の目的は、風呂に入るためであった。昨年の体育の日に、無料開放をやっており、ジムと風呂が無料になり、次回の無料券も頂いたのである。家人も行ったので自分は2枚の無料券があり、今回で使いきった。

 負荷は、ちょっと苦しい程度がいいと何かで書いてあったので、そうしたら結構きつかった。登山の時のように頭にタオルを巻いて漕いでおり、完全に浮いていた。

 だいぶ汗も出たようなので湯船に入る。これが最高である。昼時間なので貸し切りであった。のぼせる一歩前で出る。

 その後、一旦帰宅して、洗濯機に汚れた衣類を入れてスイッチをおしてから、セカンドオフィスへ向かう。今日は激混みであった。かろうじて、電源席を確保できた。

 いろいろやらなければならないことがあった。最初は、フォレスト関連の会計の収支報告書を作る。昨年の書類を探すのに時間がかかった。続いて、実家の電気を止める手続きなどをやったら、外は薄暗くなってきた。

 明日から、セカンドオフィス建設という大きな目的が出来たので、生活は一変するかもしれないし、しないかもしれない。、まだ、緒についたばかりである。

 まずは、大まかな工程表から作ろうか。

■「いつもの明日」(熊谷達也著、河北新報出版センター、2020年)を読む。(その3)

「~ラマルクが唱えた進化説というのは、簡単に言えば、生物は生きているうちに環境に合わせて自身の身体を変化させることができ、そうして獲得した形質は子孫にも遺伝するというものだ。」

「~突然変異の発生率は環境(細菌にとって致死性のウイルスがいるかいないか)に左右されないことを、実験によって検証した研究者が~」

「環境的困難に直面すると、それを克服するように突然変異が誘発されて、それが子孫に遺伝する~」

「どうも最近の生物学の世界では“量子力学”という分野がトレンドになりつつあるらしい。」

「いつから本は、経済効率優先の対象に組み込まれるようになったのだろう。」

「蕎麦~3度ばかり箸を運べば消えてなくなるような量の少なさだったのである。」

「東京って恐ろしいと思った。」

「~効率優先で選択ばかりしていると、本との出会いの感動がどんどん薄れていくようで、何やら寂しい。」

「小説家という人種は、新人、中堅、ベテランを問わず、自意識過剰の権化みたいなものである。」

「~辞書で遊ぶ余裕すらない世の中の先に待っているのは、言葉の貧困化かもしれない。」

「~発症した時期、確かにそこそこ大きなストレスがあった。」

「還暦を迎え、そろそろ私も何らかの形で地域貢献をすべき年齢になってきたかなあ~」

「Jアラートなどと洒落た横文字を使ってはいるが、まぎれもなく空襲警報だ。」

「~更地になると固定資産税が何倍にも跳ね上がる~」

「誰かが損をすることを前提にしてもうかるような世界~あまりにも下品で見苦しい。」

「~現代のネット社会において、立ち止まってゆっくり考える時間を持つことは、極めて大きな勇気と努力を要する行為なのかもしれない。」

「ある意味、政治家とは言葉を商売道具にしている存在だ。」

「あらゆる分野において、より多くの情報を持っている者が最終的には“勝ち組”になる。」