氷見

■氷見

 天気予報は晴れを報じていた。いい天気で暑くなりそうな雰囲気であった。今日の予定は11時に会計さんと打ち合わせだけである。

 朝は、いつもの時刻に起床し、いつもの朝食を食べてから、朝風呂に入った。この火照った身体を癒すために、近くの公園へ花見に向かった。昔は花見と言えば梅に決まっていた。

 公園はまだ積雪があったが、早朝は冷えており、堅雪渡り、が出来た。自分の体重でも沈まない!

 紅梅がちょうど咲き始めたようだ。この時期の梅は将来を感じられて好みである。

 白梅も咲き出したようだ。丸い蕾がかわいらしいね。

 その後、時間までセカンドオフィスで過ごす。そろそろ出ようかと考えていた時に、スマホが鳴る。久しぶりに知人のTさんであった。ランチのお誘いである。もちろん、問題はない。会計さんとの打ち合わせが終わってから迎えに行く。

 氷見方面ということしか聞かされておらず車を走らせる。氷見と言えば番屋街だろうと、車を止めてどの店か物色しながら知人のTさんの後をついて行く。

 面白い停留所だ。

 マンホールも氷見一色である。

 てっきり番屋街の中へ入ると考えていたが、知人のTさんは素通りして大通りの店に入った。何だろうね。期待は高まる。

 お昼時刻を過ぎていたので中は空いていた。お冷の氷が面白い。

 箸袋の言葉もゆったりする。

 注文品は焼きカレーであった。上はチーズ一杯で、中にはハンバーグが入っている。なかなか、ボリューミーであった。

 知人のTさん、久々に登場である。

 これは、私である。

 食後のコーヒーも注文した。器が高級品であった。コーヒーも美味しかったね。

 大通りを別道で戻る。例のモニュメントがあった。

 いつもなら、食後は公園などを歩くのであるが、今日はこのまま帰宅する。

 よく笑った楽しい非日常であった。

■「森の文学館」(和田博文編、ちくま文庫、2020年)を読む。(その1)

「深山に読経の声が聞える。」

「とにかく、とにかく躰が何をしようともしないんだ」

「~怖いものには祈るんだ~」

「~岩場だったが、ここまで来て私たちの中に精気のようなものがひとつ失われていた。」

「谷では後から考えるとわけのわからない間違いをよくやるものだよ」

「せっかく、ここで骨になろうと思ったんじゃが~」

「無量の丸太を、私は無告の人、無告の言葉に見たてていた。」

「一度も間違ったことのない予告なのだ。」

「新鮮な心身症。」

「インディアン~ネイティブアメリカン

「自然と一体となって暮らす」

「~自分たちのまわりにある植物とか水とかあるいは生き物とか、そういうものがいつもなにかを働きかけているんだから~」