鬼の大乗悟山

■鬼の大乗悟山

 今日はもともと、家族旅行であった。自分は運転手をすることになっていた。ところが、急に電車で行くということになり、予定が空いてしまった。天気は上々である。

 なら、大乗悟山へ行こうとなった。何年か前にも今頃来たことがあったが、林道が雪で車が通れず戻ってきたことがあった。今年は暖冬とは言え、有るべき所にはある。

 それなら、下の駐車場から林道を歩いて行くことに決めていた。

 ところが、直ぐ先に歩いてる集団を発見した。ゆっくりと後を着いて行くことにした。

 登山口ヘは林道を歩いて行かなければならないが、彼らはわき道から登っていくではないか。少し心配であったが、装備もしっかりされているし、GPSも持っておられるようなので、後に従った。自分は、普段着に長靴である。

 初めて通る道であり、どこへ通じているか皆目見当もつかない。そこで、休憩されている時に、どの山を目指しているのか聞いたら、大乗悟山と返って来た。いつも、林道から直ぐで面白くないので、今日は初めてであったが、わき道から目指すとのこと。

 早いね。まったく追い付けない。しかし、どうやら道らしいのがある。

 樹林帯のころから登山道が怪しくなってきた。傾斜も急になった。

 前の集団が右往左往している。道に迷ったようだ。いや、正確には道など無いに等しいのでどこから登るかを探しているようであった。

 変わった生物を見つけた。調べると、シロキツネノサカズキモドキとあった。初めてである。これで、自分のテンションは上がった。

 どうやら、強行に進むようである。道なき道を進む。途中、沢のような流れがたくさんあって長靴で良かった。

 やはり、ヤブコギである。赤い樹皮にトゲのある低木がたくさんあり、つかめないわ、ひっかかるわで難儀した。調べては無いが、たぶんハリエンジュの幼木ではないかと推定している。

 開けたと思ったら、泥の急登が待っていた。滑るねぇ!

 か、何よ。四つん這いにならないと登れない。ここで後悔した。付いて来るんじゃなかった。まさに、鬼の傾斜である。草を掴めば引っこ抜けるし、低木はトゲだらけで、どうもしようもない。

 これは、登って来た下を撮ったものである。急傾斜ぶりがわかろうか。

 最後の傾斜というか、崖の方が分かりやすい。ここで、自分は滑りまくった。一歩進んで、もう片方の足を前に出そうとすると、ズルズルズルと滑る。まあ、蟻地獄である。もう3mほどなんだが、絶壁である。何度かやっていると、上の方から声がする。

前にいたご婦人がストックを差し出し、これに捕まられと差し出してくれた。恐らく、滑る音を聞いて来たんだと思う。おかげで、登ることができた。汗だくである。鬼の大乗悟山である。

 登った先には、白いガードレールが見えたので、生きて帰れる!と感じた。

 ここが、林道との接点である。ここは、おなじみの場所であった。足に筋肉痛を感じる。

 ここから、少し林道を歩く。

 ヒオドシチョウは今年初見である。成蝶のまま越冬する蝶である。

 登山口付近の林道はこんな感じである。

 やっと、いつもの登山口に到着である。

 まあ、そこそこ傾斜はあるが、さっきのと較べればまるで水平道のごとくであった。直ぐに登頂である。頂上は大混雑であった。

 助けていただいたお礼に、集合写真のカメラマンを引き受けた。皆に喜ばれた。そして、お菓子がたくさん回ってきた。断ると嫌な思いをされるので、遠慮なく頂いた。

 下山である。ここからは、林道歩きで積雪の状態を確認しながら戻る。

 さっそく、こんな道に会う。ノーマルタイヤでは難しいかもしれない。

 北斜面である。この状態では車はダメであろう。

 もう少し下ると、もっとすごい場所に出会う。これでは、車は無理である。この雪の先に2台停まっていた。

 戻りながら、一つ、二つと摘んで来た。

 帰宅後は昼食である。今日はラーメンの日である。五目焼きそば肉多めにした。

 関東土産が食卓に並ぶ。ぴりから丸こんにゃくは美味しいね。芋ようかんも久しぶりだ。

 やはり、量が多すぎるので、少なめにしたい。

 昼食後は、毎週見ているテレビ番組を見ながら大笑いし、セカンドオフィスへ向かう。

 疲労が激しいのでバスでもいいかと思っていたが、待ち時間が長く歩いた。

 アイスコーヒーを飲みながらブログを綴っている。

 この山は、次に来ることがあれば、林道歩きで登頂したいね。