増えた

■増えた

 今日も予定はなかった。車を使うのも面倒なので不要と宣言し、出かける。

 感性の赴くままに歩く。とはいうものの、協会会長から届いたメールの内容が頭にある。シイタケの原木が入荷したので持ってくるという。都合の悪い日だけ連絡したが、今日になる可能性も考えられる。

 そこで、最短のコーヒーショップに向かった。実は、先ごろまでもっと近い店はあったのであるが、店を閉められた。まあ、コーヒーが540円では行けなかったね。自分の感覚では120円が相場である。

 そのため、次に近い店になった。まあ、潰れた店からは200mほどしか離れていない。

 ここは、電源はあるがWi-Fiがないので、セカンドオフィスとしては認定していなかった。しかし、窓際であり好みであった。小用で店を出たら、受付にWi-Fiのパスワードが掲示してあった。さっそく、登録したらつながった。これは嬉しいね。

 自宅から徒歩で10分以内なので、便がいい。となると、わざわざ西町辺りまで行かなくて済むということになる。しかし、コーヒーが345円ではちょっと考えるね。

 しかし、セカンドオフィスが増えたことは、いい事であった。

 少し早めに帰宅し、廊下の壁に写真を飾るためのレールを取り付ける作業を行う。

 金属用のノコギリを110円で買って来たが、何とか切れた。カーテン用のレールランナーも取り付け可能を確認した。アルミのカーテンレールを所定の長さに切ってからビスを打つ場所に穴を空けなければならない。これは、ドリルで行うが、なかなか開かない。回転方向が反対であった。正しく回したら簡単に開いた。

 準備ができたので、昼食である。

 今日はスパゲッティの日である。ナスが残っていたので、マーボナススパゲッティにする。これまで、鳥ガラスープと麺つゆで作っていたが、今日は醤油ラーメンの素で行った。キャベツは春キャベツである。このように旬のものを口にしたいね。

 少し肉を入れすぎた感じはあるが、まったく問題なく食べることができる。砂糖を少なくしたのが良かった。これまでで、一番旨いね。麺を食べた後は、残っているタレにご飯を入れてさらえた。

 食事後はお決まりのFMラジオである。プレイバック60年代であった。自分にはちょっと古いがそれでも幼い頃に聞いたアニメの歌が掛かったのは嬉しかったね。

 やってしまおう。レールを3列取り付ける。短いのは継ぎ足したので、合計4本である。これを一人でやるのはなかなか難しい。最初に真ん中を止めてから端を止めて行った。そして、ランナーを取り付けた。この後は、S字フックで額を付ければ終わる。

 部屋中に散在してある写真がこれで整理できる。20年ぶりに終了した。年代順にでも取り付けようかね。分かるかな?

 最後に自分の遺影を飾る予定である。これは、生きている限り定期的に更新する。

 洗濯物を取り入れてからセカンドオフィスへ向かう。DIYをやったためか、少し疲労気味である。

■「草花たちの静かな誓い」(宮本 輝著、集英社、2016年)を読む。

「~日常生活でいっさい日本語を使えない環境に放り出されることの重要性~」

「六十歳で引退して暇と体力を持て余していた~」

「俺は科学的分析や理論的データよりも、人間の勘を信じる。」

「金が出来ると、こうやって人間は高慢になっていくんんだ」

「メディアに煽られて国民がいっせいに何かを攻撃し毛嫌いしたり~」

「俺の脳は弛緩したのだ。」

「明確な言葉で説明できるんだったら勘とは言わないだろう」

「―――花にも草にも木にも心がある。」

「ぜんぜんウォーキングになってないな。これじゃあ、ただの散歩だよ。じいさんの散歩」

「俺は、菊枝おばさんの遺産で食っていこうなどとは考えていない。」

「根本的に価値観や思考形態が違うのだ。」

「とにかくなんでも片づける。」

アメリカ人にとっては、家に芝生の庭を持つことは、成功の証しであると同時に幸福な家の象徴でもある~」

「慌てるな、冷静に考えろ、知恵を湧き出させろと自分に言った。」

「~人間の心がいつどう変わるか知れたものではないのだ。」

「心配しても仕方がないことは心配するな・・・・。」

「不測の事態は、そのつど解決すればいいのだ。」

「誠実には誠実をという万国に共通する教訓~」

箱庭療法

「そんなに健康志向なら食う量を減らせってんだ」

「どうせ暇だろ?」

「どんな人間も、自分が何者かを知らなくてはなりません。」