■手入れ
登山翌日の朝である。順調に脚は痛かった。この位は軽い方だろう。心地よい痛みという表現がぴったりの朝であった。今日は晴れるようであるが、車は使えない。そこで日頃できないことをやることにしていた。
家庭菜園に行って手入れである。まあ、水やりと肥料やりしかしてないが、今日、ミニトマトに花が咲いた。背丈も大きくなったので、支柱に縄で固定する。
次に、借用しているしいたけ植菌ドリルの手入れである。最低限、箱の中の清掃、部品の確認、刃の手入れはしておかなければならない。来年もあるのである。
この中で刃の手入れが一番難しい。作業中切れないドリルがあったので確認すると、写真のように木くずがこびりついている。これでは切れるはずはない。サポートセンターに苦情を言う予定であったが、これでは使用者の整備ミスである。前もって確認しておけばよかった。また、毎回手入れが必要であろう。
この清掃には、刃を使う。刃で刃を清掃するのである。どちらも取り扱いを間違うと怪我をする。5台分実施すると時間がかかるね。最後は、錆止めを塗布して終える。
この作業後、少し休む。ついでは額縁を下げるフックの製作である。ちょうど合うのが見つからないし、見つかっても高価だろと考え自分で製作することにした。
百均でまったく用途の異なる部品を購入して目的とする部品に加工するのである。なかなかうまく行った方である。
少し休んで、昼食の準備である。今日は徒歩で買い物に出かける。昨晩、モミジコが食卓に出されたので、今日の昼食は自動的に決まっていた。値段が張るのでレギュラーメニュー化はしてないが、気に入っている特別メニューである。イカタラコスパゲッティを作ることにした。
途中の公園のイネ科の植物に花が咲いている。
今年は、ハチクが120年に一度の花が咲いているということを森林インストラクター研修で教えていただいた。しかし、現物は見ていない。この植物だろうか。
実は、自分のハチクの知識は非常にオソマツである。真竹より細く、二重節で、節から枝2本出るという程度なので、この植物の同定は叶わなかった。
イネ科の花は目立たないが、何かいいね。まあ、もう少し大きくなったら図鑑で調べて見ようかね。(たぶんしない。)
フジも咲いていた。フォレストの会員の方から、ノダフジとヤマフジの見分け方を教えていただいた。ノダフジは、ひらがなの「の」の字を書けば、左上がりになるので、ツルが左上がりはノダフジになる。これに対し、ヤマフジは、カタカナの「ヤ」の字が右上がりになるので、ヤマフジということであった。
これは、キバナホウチャクソウのようだ。
スーパーで買うものはイカだけである。今日は品薄であった。刺身用のイカを買おうかとも思ったが、値段が高すぎる。いつもは、90円ほどの冷凍イカを解凍して使っている。紋甲イカの場合もある。今日は両方ともなかったので、ボイルされたのを求める。
いい味である。こんな旨いものを食べていては、逮捕されるのではないだろうか。
今日も満足な昼食になった。
本日の予定のメインである歯医者へ歩いて向かう。歯の手入れは必要だと何かの本で読んでから通っている。今回は長かったね。毎回、清掃だけで済んでいる。虫歯や歯周病の心配はないが、歯茎が腫れているという。そして、これを毎日の歯磨きで歯ブラシをあてることで対処しようとするのが、少し心配であった。
歯ブラシを出して来て、鏡を見ながら実際にブラッシングさせて確認された。終わったら、この歯ブラシはもらえるものと考えていたが、回収された。まさか、使いまわしは無いだろうと質問すると、ケースには自分の名前が書いてあった。つまりは、歯ブラシキープということになる。そして、来月も診察と言うことになった。
夕方近く、やっと時間が出来たので、徒歩でセカンドオフィスに来ている。
■「人生のしまい方」(平方 眞著、CCCメディアハウス、2020年)を読む。
「つまり人生会議とは、人生の最後の時間をどう過ごすかを周囲の人と共に考えること~」
「~元気なときにできる範囲で考えておくことが大事だと~」
「もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて、前もって考え、繰り返し話し合い、共有する取り組みを“人生会議(ACP)”と呼びます。」
「話し合ったことは、必ず記録します。気持ちは心身の状態によって変わるもの。」
「~団塊の世代が平均寿命を迎えるためで~日本は急速に、“多死社会”へと向かっているのです。」
「口から食事を摂れなくなったときが寿命」
「~人工呼吸などの苦しい治療は選ばなかったかもしれない・・・・」
「残念だけど、ピンピンコロリって、統計によると1パーセントもないんですよ。」
「死を日常に取り戻す」
「これ以上の治療はできません」
「痛みがあるとそのことで頭がいっぱいになりますが、痛みが消えれば自分のことや家族のことに思考が巡ります。」
「自分の希望を叶えるには、希望を口にしなければ実現は近づいてきません。」
「~いつか必ずその日は来る。」
「~がんの人の最後は、高齢者が憧れるピンピンコロリの死に方と似ているということです。」
「~がんになると体が年を取るスピードが早くなります。」
「がんの治療は、行うたびに体力が落ちていきます。」
「家にいたいという本人の思いを尊重しすぎると、体が無理をして貴重な時間が少なくなります。」
「人生の予定というのは、おおむね順風満帆に進んでいくことが前提になっています。」
「100歳になって幸せそうにほぼ1日寝ている人に、話し合いは必要ありません。」
「認知症の人は環境の変化に弱く~」