走馬灯6

■走馬灯6

 ぜんちの人生は幸せでした。

■「老化で遊ぼう」(東海林さだお赤瀬川源平著、新潮文庫、2020年)を読む。

「最近、特に定年後のお父ちゃんはもろいね。」

「朝五時に起きてスケジュールがないんだよ。」

「でも、忙しかった人が仕事がなくなってくると鬱病になっちゃうよ。」

「ただ閃きって黙って待っていても来ないんですね。必死にもがきにもがいて、それでもどうにもならなくて、劣等感に潰される寸前ぐらいまでいって、“もうダメだ”と思ったときにやっと閃く。」

「~今ではあらゆる自然科学にとって一番重要なのは、美的感受性だと確信していますね。」

「ときどき間違うけど、なぜか正しい方向に間違う。」

「でも、人生、何もしないでボーッとする時間があるのも大事だよ。」

「~お金って基本的には卑しいものだよね。」

「~お金について語るとその人の人生観が全部わかっかうの。」

「お金はできるだけきれいに使い切って死にたいと。」

「~バカでは貧乏性になれないんですよね。」

「本物の貧乏は貧乏性にもなれないんだ。」

「発明ってそもそも貧乏性から生まれるんだと思った。」

「内面というのは暗いもんだ。」

「だから、人間って健全だけではやっていけないんだよね。」

「~年取ったら意味って蒸発しちゃうんですね。」

「昔から突然糞意が起きてから、出るまでの時間が短いの。」

「薬ではどうしようもないから、しょうがない。」

「今は何か強迫観念に囲まれていることは確かだね。」

「~遂に刀折れ矢尽き~」

「でも、僕たちももうすぐ死んじゃうからね。」