走馬灯17

■走馬灯17

 ぜんちの人生は幸せでした。

■「豊かさとは何か」(暉峻淑子著、岩波新書、1989年)を読む。(その2)

「自己責任の前には社会的責任が果たされているのである。」

「西ドイツでは兵役につきたくない青年は、兵役のかわりに有給で福祉施設に働くと、兵役が免除になる。」

「在宅看護のためには、まず住宅が高い水準になければならない~」

「日本では~発見したときは死んでいた、という老人の死がいまだに多い。」

「~人生の最後を迎えるにふさわしいゆたかな死にかたであるように~」

「~家族に介護能力を求めることは不可能である~」

「看護の手をぬくために精神安定剤漬けにし、手足をベッドに拘束して寝返りも打てないようにするという光景は、日本ではふつうのことである。」

「~なるべく自家用車に乗らずに公共交通を利用するように計測されていた。」

「~他国を知ることは、自分の国を知ることである。」

「日本は先進国であっても、ほんとうの豊かさはなく、ただの経済競争国である。」

「物事を順番づけでしか見れないのは、本当の心のゆたかな人間は生まれない」

「日本人は、自分さえ豊かになれば、自分さえ健康であれば~」

「~政府にとって書かれては困る真相を書かない新聞の手にかかっては、日本国民を思いこませるのはたやすいと思います」

「科学と発明、圧迫感と緊張、嫌悪と恐怖、これではまったく地獄だわ」

「日本では呼吸しているだけでも、タバコを三箱半すったことになるといいます。」

「一般の市民にとって、競争は不安の種であり、人びとを自己防衛に走らせる。」