■走馬灯29
ぜんちの人生は幸せでした。
■「愚の力」(大谷光真著、文藝春秋、2009年)を読む。(その3)
「ここで、そのまま、悩めばよい」
「~あと何年元気で生きられるか、全く予想がつきません。」
「愚者の自覚というときの“愚”ということですが、これは正しい智慧がないということです。」
「それは私たちが暮らしの中で、消費者としてしか存在しないからです。」
「なんでも市場原理でやっていては社会はなりたたないのに~」
「日本で非正規社員が三分の一を占めるにいたったのは、規制緩和を進めた人たちがいうように、みんなが豊かになるということを願ってではなく、価格さえ安くなればいいという考えです。」
「国を護るためとか、理屈が立てば人殺しもできるのが人間です。」
「“仕方がなかったのだ”とか“そのときにおいては正しかった”と言い逃れることもあります。」
「おそらく今の若者たちは他人のことなど煩わしいから考えたくないのでしょう。」
「“苦”は、サンスクリット語でのもともとの意味は“思い通りにならない”ということです。」
「~この世界は苦であるということ~」
「すべて苦である、即ち“一切皆苦”を前提として、世の中を理解するのが仏教なのです。」
「自分自身が善である。善人であるという思いが問題なのです。」
「物理法則や市場原理、あるいは政治力学や金融テクノロジーなどといったことが、この世界を動かす原理とされています。」
「~平和とは自分の心を清める、心を静かにすることです。」
「全てが実現しなくても、やれるだけのことをやっていれば、後悔はしないでしょう。」
「瞑想することによりもたらされる安らぎ、満足感は計り知れないものです。」
「物事は常に他の要素に依って存在し、他者と関係性をもたないものは存在しない、ということが空なのです。」