■走馬灯21
ぜんちの人生は幸せでした。
■「人生案内」(五木寛之著、角川文庫、2000年)を読む。(その1)
「ぼく自身、いつまでたっても日ごとに物の見かたが変わり、問題の受けとめかたがちがうことに苦笑しながらいきているのですから。」
「~“いかに死ぬか”ということを考えることが、逆に、“いかに生きるか”ということにつながるのではないか~」
「しかし、本当に平和か。」
「―――人生というものはそんなに素晴らしいものじゃない。」
「世界というものは一年一年、どんどんエントロピーのように無秩序に荒廃していく、そういう実感もある。」
「自殺しなくても人間は死にます。かならず死ぬのだから。」
「そんな本当の寂しさと出会ったときには、運命が自分を育ててくれているのだと思って~」
「~そういう自然の美しさとか、夕日が沈んでいくさまにぜんぜん心を動かすことのなかった人たちの方が先に死んでいったというんです。」
「何か自分の肺が古いぼろぼろのゴムみたいになって、息が十分にできないのです。」
「ぼくは“病気は治らない”という主義なのです。」
「人間というのは最初から病気の巣なのだ。」
「つまり、自然がわれわれに与えてくれたものは、何かしか、それが存在する理由がある。」
「自己責任ということがもっとも要求されるものは、健康に関してだと思います。」
「食は養生にあり」
「ひとりひとり違う人間に普遍的な真理をあてはめて治療するというのが、そもそも無理なのです。」
「やはり聞く耳を持たないというところから、病気とか健康の崩れとかいったものが出てくるのではないか~」