走馬灯31

■走馬灯31

 ぜんちの人生は幸せでした。

■「老いの才覚」(曾野綾子著、ベスト新書、2010年)を読む。(その1)

「日本の年寄りは、戦前と比べると毅然としたところがなくなりました。」

「私は老人だから、○○してもらって当たり前」

「~高齢者は偉いと勘違いしているのではないでしょうか。」

「高齢である、ということは、若年である、というのと同じ一つの状態を示しているだけにすぎません。」

「~どんなに若い人でも、“くれない”と言いだした時が、その人の老化の始まりです。」

「昔の人は~もしこの方法がダメだったら、次はどうしたらいいか、と機転を利かせて答えを出した。それが、才覚です。」

「基本的な苦悩がなくなった時代が、老いる力を弱くした」

「よく“日本は経済大国なのに、どうして豊かさを感じられないのだろうか”~貧しさを知らないから豊かさがわからないのです。」

「~原初的な不幸の姿が見えなくなった分、ありがたみもわからなくなった。」

「昔の老人には“遠慮”という美しい言葉がありました。」

「損をすることには黙っていない」

「老人の使う言葉が極度に貧困になった~原因の一つは、読書をしなくなったからです。」

「読書の習慣があれば、表現も自然と豊かになりますし~」

「今すぐにでも徹底して、読み書きの訓練をしないと、日本は滅びると思います。」

「でも、覚えているから、辛いこともあるわ」