走馬灯77

■走馬灯77

 ぜんちの人生は幸せでした。

■「生きる勇気が湧いてくる本」(遠藤周作著、青志社、2017年)を読む。(その2)

「人生の廃物利用のコツを多少は会得したつもりである。」

「私の人生の三分の一は自分の病気を利用することにあったと言っていい。」

「病床で読む本は健康の時に読む本より心に一語一語くいこんでくる。」

「我々の人生に起きるどんな些細な出来事も実はひそかに糸につながれ、ひそかで深い意味を持ち、人生全体という織物を織っているのだ。」

「どんな人間にもそれを人に知られるくらいなら死んだほうがましだと思うほどの秘密が心の奥にかくされている。」

「自分が習得した技術を子供に教えられぬ哀しみ~」

「読書の好きな者にとって本とは毎日食べるもののようなもので~」

「老いてグジグジと若い者の悪口を言い、世を呪い人を恨むような人間になりたくはない。」

「もうそろそろ死ぬ時が近づいたのか」

「勤勉な人は正月から働くらしい。勉強するらしい。」

「失ってみてその物の価値を知る~」

「老年になると魂で世界をつかまえようとすると。」

「~心のどこかに人間と植物には何か眼にみえぬ対等の交流がありうるのではないか~」

「植物も人間と同じように考えることができるぞ」

「~私の体内に今あばれまわっているウイルスは宇宙から落下してきたウイルス~」