味無い

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■味無い

 ■■■に、新型コロナウイルスの陽性になった。■■■■であった。幸い、毎回ワクチン接種をしていたので、重症化はせず発熱で37度5分が一回だけであった。

 それでも、隔離され自由度が下がった5日間の生活はしんどかった。

 コロナとは、縁が切れたと思い、このごろは、罹患したことすら忘れに掛かっていた。

 ところが、思い出す事件が起きた。

 ■■■で、塩気が不足していた。もちろん、塩分は今の疾患には悪いので仕方がない。好きな物を食べず数年長生きするくらいなら、好きな物を食べて死んだ方がいいのではないか、という考えも浮かんでは消える。

 ■■■は、市内の中華料理屋巡りで、五目中華ばかりを食べている。

 ところが、旨味が感じられない。特に、塩気、醤油味が変である。

 少し注意すると、ほとんどの食べ物が味無い。

 体重も増えたこともあり、美味しく感じられないので、一食抜こうかと検討している。

 昔は、美味しいと評判の店迄車を走らせたものだ。しかし、味覚が衰えて来たので必要が無くなった。

 今後は、栄養素がメインになろう。

 と、考えていたが、本格的な中華料理屋さんで食べたら、美味しく感じるではないか。

 もう少し、様子をみたい。

■「“いつ死んでもいい”老い方」(外山滋比古著、講談社、2011年)を読む。(その2)「集中が人生を決定する~」

「前向きにすこしでも進歩していれば、旧友など、気の毒だがなんの役にも立たない。」

「知ることをありがたるのは、現代の、病気かもしれない。」

「無自覚の不調は自然治癒によって知らぬ間に治っている。」

「ぜいたくが、悪くない、というのは、近代の考え方である。」

「老人はぜいたくをするくらいしか社会貢献ができない。」

「それで、いまはなるべくぜいたくする。うまいものも食べる。」

「~いっぺんは死ぬのではないかと思うくらい、呼吸困難になる。」

「~歩くと頭がよくなると思うようになった。」

「手にも散歩~」

「老いてひとりベッドで病苦にさなまれても死なない長命などよりどれだけ幸福だったかわからない~」

「祭りのあと、大仕事をしとげたあとに、おそろしい反動がくるのを荷おろし症候群だという人もある。停年退職したあ人が、早く亡くなるのなどはその例だという。」

「~“小さな旅”は別格である。」

「~人間の健康にとって沈黙は大敵である。」

「それで、毎日、午前と午後、喫茶店でコーヒーを飲むのを日課ときめた。」

「もうすこし本気に勉強しようとする人は大学へ入る。」

「勤めのない生活は実にいい~」

「~ネムリはクスリ~」

「転ぶな、風邪ひくな、義理を欠け」

「肺炎になれば、どんどん死ぬ。」

「生活に根をおろした仕事をしていれば、五十や六十で“疲れ”たりするわけがない。」

「私は老いて世をはかなむぼんくら生活派になることを自分に対して禁じた。」

「心掛けて、鈍感になるのが賢明である。」

「忘れるが勝ち」