最適解

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■最適解
 この頃、数学が脚光を浴びているような気がしている。NHKの笑わない数学は、毎回欠かさず見ているし、先頃読んだ本も数学の話があった。
 考えて見ると、毎日の自分の生活も数学でいう、連立方程式を解いているようなものだと気が付いた。
 まあ、誰でも自然に行なっている行動であろう。
 予定は、前日の午後に決める。
 明日、何しようか?
 天気予報は、雨である。
 車は使える。
 間食が少ない。
 食材が不足している。
 という、連立方程式を立て、その最適解が、明日の行動になる。
 動線を吟味して、動きやすい行動を組み立てる。
 しかし、その通りにならない場合もある。例えば、食事が準備されているような場合は、そちらが優先になる。
 まあ、お遊びなのである。

■「人類三千年の幸福論」(ヤマザキマリ著、集英社、2023年)を読む。(その2)

「過去に人類がどのような試行錯誤をくり返してきたかは、冷静に振り返ればすべて過去に書いてある。」

「私たちはだいたい地球上の生物における成功例でもなければ、自分たちが思っているほど高尚な生き物でもなんでもない。」

「ユーモアとは、進化した人間だけが生み出せる知性の証であるといっていいと思う。」

「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である」

「~今の世の中は感覚や価値観の共感の押しつけが横行していて、それが息を詰まらせる要因となってえいる。」

「人間というのは、実はそれほど子孫の存続に執着していない生き物なんじゃないかと~」

「彼らは、家族や家こそが人生最大の幸せだという自分たちの価値観が正しいと信じ切っている。」

「作品というのは一度手放した後は、受け取った側のものになる。」

「~人生先が見えないとぼやいているなら、下手な希望的観測など立てずに、なるようにしかならんと腹をきめて~」

「~運動をしない人間がモヤシのように脆弱になると同じく、精神と知性を鍛えられていない人間は脆弱だ。」

「人間は卓越しなければならない。卓越するには、日々真理を求めて勤勉でなければいけない。」

「~せめてあのカラスのように地球の法則に抗わない生き方をして人生を全うしたいと思っている。」

「~大きな事故に遭って、人生とは限りある時間でしかないことを思い知りました。」

「これから私たちがどう生きるかを知るには、環境問題であれ、政治問題であれ、過去から学ぶ必要があります。」