「死を忘れた日本人」(中川恵一著、朝日出版社、2010年)を読む。
 癌専門の医師の方である。最初の葬式から始まり癌告知まで幅広い範囲で持論を展開されている。ただ、読んでいてイライラを感じた。見開きにポイントが書いてあるのは良いが、その前の文章が途中である。つまり、ページの最後まで来た時にポイントを読むといままでの本文の内容が中断される。本文を切のいいところまで進もうとするとページをめくりポイントが読み飛ばさなければならないか、後戻りしなければならない。
 意図的な編集方針なのかは不明であったが、不親切だと感じた。そう思いながら読んでいるので内容の価値が下がったようだ。
 ただ、欧米人や著者は癌で死にたいと考えていることが新鮮だった。癌はゆっくりと進行する病気で、その間に人生の集大成ができるという理由だ。ピンピンコロリでは、そうはいかない。なるほど!
 人間は必ず死ぬという考えをまじめに語られている。普通ならば認めたいが
避けて通る道である。さすがは医者である。
 人は死ぬとどうなるか。仏様になるのだろう。自分の場合はどういう名前の
仏様になるだろうか。「織田仏」「駄羅仏」がせいぜいかなあ。

紅葉
 ♪「今朝、新聞の片隅に〜」ではなく、中央に室堂でナナカマドの真っ赤な
紅葉がアップされていた。あわててネットで紅葉情報を調べてみると、まだの
ようだ。今週から来週が見ごろだろうか。こればっかりは、気温と温度差が関係
するのでなかなか予測できない。まあ、毎週行けば当たりがあるかも。誰か誘ってくれないかなあ。