めまい

■「B型の品格」(小林信彦著、文藝春秋、2009年)を読む。
 この著者の本は何冊か読んでいる。この本は、連載エッセイの単行本化であった。映画の話が多く幾分閉口した。小林秀雄の言葉で、一人の作家を知るためにはその人の全集をくまなく読めという。最近、ちょっとかじって全てを知ったように考えている人にお目にかかるが、そんな簡単ではない。立山に年間100回登頂している人がいる。1回でもういいと満足する人がいる。どのスタイルでも構わないが、自分は前者に近い。
 最後の方で血液型のB型の話が続いて出た。著者はもちろんB型である。若い時から疎外感を味わってきたらしい。よく分かる。夏目漱石もB型とのこと。B型の共通点は凝り性ということらしい。時には変人と言われるゆえんであろう。


■めまい
 小椋桂さんの歌ではない。今日は朝から体調がひどかった。一番まいったのは『めまい』であった。おまけに、40人の生徒に対しての会社説明であり、気を奮い立たせてしのいだ。立ちくらみは、やはり目の病気に関係するのだろうか。
今週こそ眼科へ行こうと心に決めたものの、家の用事次第である。そろそろ本を読むのを中断すべきかもしれない。な〜に、本など読まなくても生きて行ける。
禁煙と一緒で禁読である。と思いながらも、部屋では読書の妨げになる音を全て消し、トイレでも読めるように工夫し、座っても、寝ても読めるようにしてある。風呂場でもと考えたが、浴槽のフタを体が入る分だけ開き、フタを机代わりにすれば可能との結論になったが、一番風呂でないと湯気が浴室中に充満して本が濡れてしまう。もう弁償するのはこりごりであるから、不採用にしてある。