治療

■治療
 午後一番で病院にいったにも関わらず、14時過ぎに診察であった。再診の人が前もって診察券を入れており時間ぎりぎりに入ってきたためである。終わったのが16時である。早退して良かった。
 まず、レントゲンである。腰なのでどこまで下げるか微妙であった。何となく躊躇しながら、パンツに手を掛けようとした時に、若い女性の看護師さんより、ベルトを緩めるだけでいいですよ、と声を掛けてもらった。正面と横の2枚撮影するが、レントゲン台で上向きになる時が一番痛かった。
 しばらく、待合室にいると診察室に呼ばれ写真を見ながら解説された。「ここの部分が白くなっているでしょう。ヘルニアですね」と言われ見ると、素人が見ても患部だと分かった。ブロック注射をしますというので、待合室で待つ。
 呼ばれてベッドのある部屋へ通される。ひざを抱えて真横に寝て欲しいとのこと。血圧も計られる。160と今までの最高記録ではなかろうか。ちょっと心配になる。10分ほど寝ていたら、後ろで見えなかったが、先生らしい人が来て数か所注射をする。背骨にするので痛いのなんの。結局何箇所したか忘れてしまう。10分毎に血圧を計られる。まだ155である。下半身が暑くなっているので訴えたところ、血管を膨張され血液の巡りを早くしているためとの説明。間もなく、爆睡状態になる。30分ほど寝ていたらしい。これで、終わったと思ったら背中に4カ所電極をつけられた。強い方がいいか弱い方がいいか問われたので0.5A/d㎡と聞こえないようにつぶやいた。おれはアノードか!
 死刑になるときに電気ショックはこれを強くしたものか、などとグルグル廻る電流の渦を背中に感じて再び爆睡になる。オルゴールのようなメロディで終わったと知る。外したのち、あと7分ほど横になっていてくださいとのこと。
 医療費を払うが、思ったより高額であった。心配なのでしばらく腰ベルト(コルセット)を巻いて生活しようと思う。