生活保護

■「最後に誉めるもの」(川崎 徹著、講談社、2012年)を読む。
 引き込まれるように読み進んだが、良く分からなかった。見取り図を思い出しながら書いているのは分かった。後半の日記は、ガンに関することであったが、これも良く分からなかった。

生活保護
 以前、最低賃金よりも生活保護費が高いのはけしからんという記事に対して憤りを表明していた。誰も好きで保護を受けているのではない、という思いと、この風潮が嫌な方向に向かうのではないかと思っていたら、案の定である。
 まず、新聞からである。
 「2011年に自殺した生活保護受給者は1187人で、前年と比べて140人増えた。厚生労働省自治体から報告された、自殺または自殺と推定される生活保護受給者数をまとめ、2012年10月17日にわかった。
2010年に自殺した生活保護受給者は1047人だった。11年7月以降、生活保護受給者の過去最多の更新が続き、12月には208万人に達していた。」
 これに対して、あるブログからの抜粋です。
生活保護受給者の増大の一途をたどる中、自殺者も比例して増加している。
職も決まらず、将来の希望を失い、生きる望みすら薄れていく。
ひとたび病にかかっても病院にもいけない苦しみ・・・。
3食の食事もまとめも食べられず、日に日に痩せ衰えていく・・・。
生活保護者ばかりの問題ではない。
むしろ逆転化している低所得者層の貧苦のあえぎが、自殺予備軍へと変えている。
事業に失敗し、大きな借金を抱え込み、絶望したからではない。
大きな失敗もしていないのに、ちょっと運悪くリストラされたり、収入をカットされたりしただけで、貧困という地獄から抜け出せなくなる。
1億総自殺予備軍と化しつつある・・・。」
 何という社会になってしまったのだろうか。