冬の稲妻

■冬の稲妻
 「♪あなたは いなずまの よ〜に〜」ではないが、昨日からの雷はすごかった。今回のは稲妻が太いように感じた。停電や交通機関への影響も出た。一昨年の夏の雷鳥沢を思い出す。この日は市内のあちこちで道路が冠水した。山は稜線沿いに稲妻が走り、この世のとは思われない情景であった。テントはポールが強風で抜けてペシャンコ状態になり眠れぬ夜を過ごしていた。この結果、吹き飛ばされなくて良かったと後で思ったものだ。

■情報漏洩
 日経ビジネスからの抜粋である。
「会社に多大な貢献をした先輩技術者も、定年が来れば十把一絡げに放り出されるのを見るとね…。士気は上がらない」。大手化学メーカーの技術者は嘆息する。
入社から約32年にもわたって開発に従事。開発の中心人物であったことは想像に難くない。退職後、韓国の大学の客員教授に就任。
会社の屋台骨をも揺るがす営業秘密の漏洩に対し、厳罰に処す姿勢を示すことは、企業経営の観点からは当然。漏洩後の裁判を有利に進めるため、対象技術をより具体的に明記し、退職後まで効力がある秘密保持契約を技術者と結ぶ動きもある。
 だが、技術者を心理面と契約の双方で縛りすぎると、現場の閉塞感はむしろ強まり、開発力そのものが弱まる恐れもある。営業秘密漏洩への抑止力を強めつつ、いかに現場の士気も高めるか。日本企業は技術者の処遇のあり方を改めて問われている。