■「道元」(角田泰隆監修、平凡社、2012年)を読む。
音読するのに適当なテキストを探しているなかで、多くの著者が参照している正法眼蔵に決めた。ちょうど、新刊が出たのでその人となりを振り返る意味で手に取った。
「今というこの時をおろそかにせず、為すことすべてを修行ととらえ、精進しなさい。それが仏行であり、悟りの姿にほかならないのだから。」
「仏道をならふといふは、
自己をならふなり。
自己をならふといふは、
自己をわするるなり。
自己をわするるといふは、
万法に証せらるるなり。」
■質素な生活
あるブログからの引用である。
「収入は平均より高いのに、なぜ我が家は貯金ができないのか」。そんな悩みをかかえる高収入世帯は少なくない。家計の見直し相談センターの藤川太さんは「高収入だから少しぐらいぜいたくしてもいい、という考えが間違いです」と語る。
立派な家に住み、高級外車に乗って、子供たちを私立中学に通わせる――。そんな生活は、年収が1000万円あってもまず無理だ。勘違いしてお金持ちのまねをしたり、人目を気にして見えを張ったりする人に貯金はできない。
そもそもおカネのたまらない人は、財布を見れば分かるという。「レシートやカードがごちゃごちゃと整理されずに詰め込まれている。おカネに関心がないから、おカネを大事にしない。基本的なマネー知識もないからますますたまらない。おカネは大事にしないと逃げていくんです」。
真の資産家ほど、質素な生活をしているとよく言われているが、やはり、それだけ不況にも耐えられる"貯蓄パワー"があることになる。