追い出し部屋

■「ひとり達人のススメ」(山折哲雄著、主婦の友社、2012年)を読む。
 著者は先日来県された。機会があれば聞きに行きたかったが後で新聞で知ったのみである。今日本で起きている、いじめや自殺などの原因をひとりになれないことで解説している。教養とはひとりで入れることだと論破した作家もいた。中でも、子育ては、ひとりにさせることとあり、自分も実践しているので安心したものだ。断食、歩きの重要性も述べており、断食は3日めから楽になるそうだ。いろいろな幻想が現れるとのこと。西行にも触れており何か考えさせられた。

■追い出し部屋
あるブログからの抜粋である。
年末の朝日新聞による一連の「追い出し部屋」報道が話題となっている。会社が余剰人員を特定部署に集め、離職するよう様々な圧力をかけているという内容で、学生の就職先として人気を集める有名企業も名を連ねている。
なぜ追い出すための部屋を作るかと言えば、それはもう単純に終身雇用を維持するためである。「希望者は誰でも65歳まで職を保証される」という看板を守るためには、従業員が自発的に辞めるよう仕向けないといけないからだ。
「日本軍は負けない」という看板を守るために、ノモンハンで負けた後に将校が自殺させられていたのと同じようなものである。
たいていは疲れ切ったおじさんたちにどうでもいいような仕事が与えられているものだ。
現在、政府は、不振が続く電機産業への一兆円投入を検討中だ。
市場で敗れた産業に一兆円出すよりも、規制緩和によって市場から一時的にあぶれた人達の支援のために資金を使った方が、長い目で見れば日本社会のためになるというのが筆者の意見だ。