コーヒーショップ

■コーヒーショップ
 朝から体調がすぐれない。今日と明日は家人が休みであり、こんな日は年にあるかないかである。「氷見の民宿へでも行ったら、どう?歩いて!」と有りがたい言葉を掛けてもらった。「そうだなあ。民宿に一泊して能登まで歩こうかねえ。」と返すが、何せいろいろあり準備ができていない。金曜日の夜にヤマレコを見ていたら「両神山」はアイゼンで登れるらしい記録を見たところだ。しかし、準備が出来ない。今週は休養に充てよう。朝起きたのが6時であったので、モーニングを食べようとキーを持って玄関の外へ出る。雪が降っていないので、「こんな天気で車はない!」とキーを戻し、歩いてコーヒーショップへ向かう。7時から開店しているので、ありがたい。
 モーニングセットが数種類あり、面倒くさいので一番上のホットドッグにサラダと飲物の写真を指差した。500円か!ちょっと高いなあ、と思ったが、ゆっくり本が読めればそれでいい。コーヒーは一番大きいのを頼んだ。お金を払う段になり、500円にコーヒーの増量分数十円のみ払えばいいと考えていたが、『800円になります。』と言われる。心の中では一瞬「???」と思ったが、300円ぐらいで心を乱すほど料簡は小さくないと、夏目漱石紙幣で払った。レシートを見ると全て単品価格で印字されている。おまけにサラダは別売りで100円と小さく書いてあった。
 椅子に腰かけてしばらくすると、「先ほどの金額が間違ってました」と席まで来て、テーブルの上にこれ見よがしに置いていたレシートを持った行く。そうだろうが、ははは。なかなか良心的な店である。200円ほど戻ってくると嬉しいなあと、新しいレシートを見たら20円割り引いてあった。私は、「わざわざ・・・、ありがとうございます。」と、作り笑いを浮かべて動ぜずを演じた。
 ここまでは、まあ良かった。
 昼近くになって、客がいる前で掃除を始めた。自分の横のピアノの上を羽ホウキでサ〜ァ、サ〜ァとゴミをこっち方に来るようにしている。昔からホウキを立てるということは、来るな!、もう出て行け!の合図である。こんな若い人たちが知っているとは思えないが、これには参った。時計を見た、入店してから4時間ほどしか経ってないではないか。仕方がないので出た。恐るべきコーヒーショップである。