ジョブローテーション

■「かわいい自分には旅をさせよ」(浅田次郎著、文藝春秋、2013年)を読む。
 私は本を読むときには、前書きは当然ながら最後まで読んでいる。この本はいいことが沢山書いてあり、抜粋もしたかったが、最後のページには「〜いかなる電子的複製行為も一切認められておりません。」と書いてある。常識的な人なら今問題になっている「自炊」のことだと分かるが、念のためにブログでの引用はしないことにした。

■ジョブローテーション
あるブログからの引用である。
「ジョブローテーションが最近、日本企業の間でにわかに「再評価」されつつあるという。
「首切りの代用メッセージとして、ジョブローテーションがとても有効であるということです」
「ある日突然の配置転換は、労働者からはリストラや悪質な嫌がらせと受け取られやすい。しかし、ジョブローテーションという名目であれば、社命でいろんな部署へと配置転換できる。そういう社内規則だから・・・と言えば、労働者もなかなか反発することができません」
そうした「首切りの代用メッセージ」以外にもう一つ、最近のジョブローテーションの企業側の活用メリットとして、「飼い殺し部隊」の育成、温存がある。
「飼い殺し部隊」とは、最大3年のサイクルでジョブローテーションされる労働者たちのことである。
どの部門、業務でも広く浅くのノウハウ、経験しか積めない。それゆえにスペシャリストとしての能力を身に付けられない人たち。
 自分の仕事について、はっきりと明確に答えられないような中高年のサラリーマンが。スペシャリストとしてのスキルと経験を身に付けられなかった彼らは、まさにジョブローテーションの犠牲者なのです」