自己啓発ビジネスの餌食

■「鎮めとまじないの考古学」(森 郁夫、甲斐弓子著、雄山閣、2013年)を読む。
 どうも難しい漢字が沢山出てくるので閉口した。こういう本はじっくり読むべきものであった。何か得るものはと半ばから通読そ再度興味のある章を二度読みした。こういう読み方をした本も珍しい。失われつつある伝統を大事にしたいとの思いで、歳時記の章を一部抜粋する。
・新春準備・・・門松は歳神様が降臨される依代である。
・新春・・・・・1月7日七草がゆ、15日小豆粥
・如月・・・・・「きさらぎ」と読めた。2月3日節分
・弥生・・・・・「やよい」。桃は邪気を払う。
・卯月・・・・・「うづき」。卯の花のことをタニウツギということを先日知ったばかり。
・皐月・・・・・「さつき」。これも忘れている漢字である。
水無月・・・・「みなづき」。塩梅が良い。
・文月・・・・・「ふみづき」。7日書物の虫干し。
・葉月・・・・・「はづき」。盆踊り。
・長月・・・・・「ながつき」9月は夜が長い。十五夜
・神無月・・・・「かんなづき」。全ての神様が出雲大社に集まる。
・霜月・・・・・「しもつき」。このころから霜が降りる。
・師走・・・・・「しわす」。師匠である僧が東西に馳せ走る。

自己啓発ビジネスの餌食
ビジネスジャーナルからの引用である。
大きな夢を語って何もしない人は、「夢を実現する技術をもっと知る必要がある」と考えている傾向が強いです。自分の夢が実現しないのは、成功者が使っている「夢を実現する技術」を知らないからだ、と考えているのです。ですから、彼らの行動は、「夢を実現する技術」を探すことにフォーカスしていて、夢を実現することにフォーカスしていません。完全に自己啓発ビジネスの餌食になった人の特徴といえます。
(1) 逃避タイプ
起業塾のような勉強会やビジネススクールに参加している人にこのタイプが多く、
ずっと起業の勉強をし続けても会社を辞めることはありません。口から出てくる言葉は常に現状の不満であり、そこから逃避したいという願望のみです。しかし「夢」に向かって一歩踏み出す勇気もなく、結局、不満を持つ現状に戻っていきます。
(2)錯覚タイプ
   この夢を実現できればカッコイイ、この夢が実現できたら素敵、という雰囲気だけで設定しているにもかかわらず、「夢をイメージすれば魔法のように実現できる」と錯覚しているのです。このタイプは自己啓発ビジネスの良いお客さんです。
(3)恋愛タイプ
 夢を実現するのはこのタイプです。1つのことで頭がいっぱいで、24時間頭から離れることなく、それに向かって毎日行動せずにはいられない状態の人です。まるで熱烈な恋愛をしているように「夢」に夢中になって、どんな苦労や逆境も乗り越えていきます。
松下幸之助さんの言葉で「成功したければ成功するまで続けること」という言葉がありますが、成功するまで続けるパワーの源泉は「好き」にあります。逆に好きなことでなかったら、少しの挫折で心が折れて諦めてしまうものです。
「食べていけるようになるには好きなことをしなさい」が本当の真実なのです。