散歩コース

■散歩コース
 朝から頭痛である。湯冷めしてしまったのかと思った。しかし、これは体が戦っている証拠なのでよほどのことがないと薬は飲まないようにしている。体を温めて有利に導けば引くのではないか。
 9時過ぎに家を出る。いい天気である。雪山は最高だろうなあ、などと思いながら重い頭を抱えながら歩く。あまりにも気持ちがいいので目を閉じながら歩く。これは、山ではやっているが、慣れないと危険である。
 目的は県道沿いののゴマ味噌ラーメンを食べることとした。
 護国神社の方を歩いているとまんじゅう屋さんがあった。失敗作を安く分けてくれるという看板があったので入った。「たまたま通りかかっただけで1個だけつまんで行きたい」というと、奥へ入り「出来たてです」と熱々を1個くれた。温かいというよりも熱い方に近い。初めての経験をさせてもらった。

 しかし、神通川を渡る頃には疲れが出て来た。相変わらず頭痛も元気である。ここで予定を変更して呉羽山を歩くことにした。何か無いかと目を凝らしているとゆずのような実がなっていた。写真だけ撮らせてもらった。

 呉羽山の遊歩道の階段を歩く。登山道のようだ!こんな道があったとは初めてである。

 さて、あまり食欲はなかったが、何か食べないと、と呉羽山温泉に入ったら喫茶店があったが誰もおらず見本もなかったので、そのまま出て来た。続いて遊歩道を歩く。
 何回かいったことのある喫茶店に入る。ランチは終わったというので、パスタを頼む。アロマの香りか、さっきまでこの席に華美な妙齢のご婦人が座っていたのかいい香りがする。

 パスタも冷凍ではなくそこそこ美味しかった。ヒーリング音楽がかかり目の前に呉羽丘陵が見渡せる。至高のひと時である。こういうときは値段ではない。本を読もうとコーヒーも追加した。香りの元が分かった。すぐ横にあるヒアシンスの匂いであった。感動した!

 こういうところは、隠れなんとかにしておきたい。実に優雅に時が過ぎて行く。コーヒーも紙カップではなく、このようにブランド物のカップで飲みたいものだ。

 天気がいい。ここから歩いても1時間以上はかかるので、名残惜しいが出た。ここからは全てくだりである。春のような陽気であったが、木の芽が綿帽子のようになっているだけで、春の足音は聞こえてこない。
 途中、鶏が気の上に乗っており面白かった。

 今日のコースは少し短いが散歩コースとして覚えておこう。体調が悪い時用ということにした。
 帰宅後、頭痛を取るべく熱めの湯船に入り楽になったところだ。