雁渡る

■雁渡る
◎雁渡る先は地獄か極楽か   禅智
 朝方は雨が降っていたが、密度が粗く雨脚と雨脚の間隔が広いので傘なしでも歩けた。今日も体調が思わしくない。職場の人からすれ違いざまに疲れが全身に出ていると言われた。自分では意識していなかったが、やはり思っていることは行動にでているのだった。
 早い時刻では無かったが、車の台数は少なく感じた。これも、そう有りたいと強く思っているので、そのように見えてしまうのだろうか。
 朝に句が浮かばず帰りに挑戦するもなかなか出来ない。スランプというものだろうか。句が出来ない→句が無い→苦が無いにしたいなあ。
 夕方、雀やらカラスやら名も知らぬ鳥たちが群れになって飛んでいった。
 読む本がなくなったので21時まで開いている駅前の図書館へ向かう。気持ちのいい風も吹いているので遠回りして旧8から行った。全日空ホテルが近づいた時に驚いた。数年前職場の近くにラーメン屋さんがあったが、2年ほどして移転してしまった。味噌ラーメンでは1位で考えていた。麺○である。移転先は見つけたが22時から7時までの深夜営業しかしておらず、早朝1回のみ行っただけだった。しかし、今日前を通ると電気が点いている。営業時間が変わったことが分かった。昼時間帯と夕方から早朝までらしい。思わず、入ってしまった。味噌ラーメンは懐かしい味を守ってくれていた。これからも贔屓にしたい。

■「節の歳時記」(山形 洋一著、未知谷、2014年)を読む。
 自然の勉強になると思い手に取った。季節の歳時記と思ったら違っており、長塚 節の評論本であった。漢字にルビが少なく読めない字が多かった。一番残念なのは、花の名前がたくさん出てくるが、写真までもいかなくても挿絵でもあれば良かったと思った。そのため、途中からフラストレーションが溜まり、流し読みになってしまった。
「山の枕詞『足曳の』」
「常緑とは、枯れ木にならないという意味であって、個々の葉がいつまでも落ちないというのではない。〜晩春から初夏にかけて古い葉が新葉と交代する現象〜落葉と新緑がほぼ同時に起こるのが、常緑広葉樹の特徴である。」
伊藤左千夫の『野菊の墓』〜そもそも野菊などという花は存在しない」