自然解説員考

曼珠沙華
◎風誘う川辺に燃ゆる彼岸花  禅智
 この花は秋の代名詞といえよう。昨日松川縁にたくさん咲いていたので撮影してきた。墓地にもよく咲いているし、田圃のあぜ道にも咲いているのが目立つ。自分ホームページの壁紙にも使っている。曼珠沙華とも呼ばれる。この赤々と燃えるように咲いている大きな花に宗教心をあおられるようだ。今の時期に咲く花のように生き生きとしている様は熱い血しぶきを連想させ元気になるが、萎れた花はいただけない。部分的に赤黒くなり、だら〜とした様子は血の池地獄を連想させる。

■自然解説員考

 自然解説員の扱う自然とはなんだろうかと考えた。
 草花、樹木、生物、きのこ、地質、気象、山、天体ぐらいしか思い付かない。これに、歴史、宗教、古典、伝説、和歌、俳句などが含まれると考えている。その一つ一つについて、専門性を高める項目と得意ではないが一般の人よりも知っている項目を選択しなければならない。自分はどうか。
 まず、専門性を高める項目として見えているのは樹木である。森林ボランティアとして活動しており、30種類さえ覚えればほとんどカバーできることを知っている。図鑑を買って何回か繰り返すと分かるようになろう。
 草花は、種類や似ているのが多く大変であるが、これを外す訳にはいかない。恥をかきかき覚えていくことになろう。
 山は山の名前や標高、登り方などであろうが、これは大丈夫だと思っている。後ろ立山連邦の山並みは登っていないので、まだ自信がない。多くは、剣岳に関する質問だろう。
 後は、専門書を何冊か通読して済まそう。
 立山黒部がジオパークに認定されたので、そのジオ解説員は全てナチュラリストであることを聞いた。北陸新幹線開通で人も多く訪れると思われるので、タイミングとしては良かったかもしれない。
 プロ意識のあるボランティアの解説活動というのが自分の描く姿である。