ネイチャークラブ・編集会議

■ネイチャークラブ・編集会議
 話は数日前に戻る。コーヒーショップで本を読んでいた時に、突然電話がなった。
私は鳥の団体に加入しており、今年から機関紙作成メンバーに選任されたのであった。電話の話は、機関紙の編集会議の連絡であった。
 しかも、面白いことに、編集委員が全員ネイチャークラブに入っており、呉羽山散策のイベントが企画されて、散策後に編集会議を行う段取りになっており、自分も散策からお誘いを受けた。そく参加表明したことはいうまでもない。
 早春の山は今の時期はいいと考えていた。しかし、車が無い。家人が休みのため、送り迎えを頼む。半分以上は知っている方ばかりであった。
 出発前に変わった樹があるというので、全員が揃うまでに見に行く。
 錦魚(葉)椿 キンギョ(バ)ツバキ

 コースは古沢神明社から白鳥城址までである。事前に素晴らしく緻密な資料を送信していただいていた。

 開会式の様子である。

 自分の失敗談を思い出しながらついて行った。御鷹台まで行く予定が誤ってここに降りて来てしまったことがあった。
 早春の里山は最高である。しかも、晴天である。暑いくらいである。しかし、時折吹く微風が何とも気持ちがいい。暑くなった時は木陰で風を受けると何とも言えない。
 直ぐに、樹木の名前を聞かれる。「エッ!」という気持ちで見ると、ヒマラヤスギであったので、そう答えることができた。
 尾根道はいい歩きが出来ている。

 しばらく歩くと、再び聞かれる樹皮だけで分かるかということであった。分からないと答えると、専門家ではないのかとのこと。何を隠そう、自分の自己採点であまりにも樹木の名前が分からず、来年度の自然解説員活動を休止することにしたのであった。
 花には少し早かったが、小さいショウジョウバカマが咲いていた。そして、オウレンに出会う。普通の散策では、「ああ、オウレン」が咲いているで終わってしまうことが多いが、このメンバーは違っていた。キクバオウレンかセリバオウレンかなどを確認した後、雄花か雌花も確認され、オウレンだけで何十分と過ごせる。これは、すごい!と感じた。一般的にオウレンと言えば、キクバオウレンを指す。


 私の関心は山菜にあった。フキノトウでも出ていないかと探すもののまだ早そうだ。その時、誰かがニワトコと言われた。私はすぐに反応した。ニワトコは俗称山のブロッコリーと言われている山菜である。

 少し摘んで、晩御飯の一品になった。しかし、食べ過ぎはよくないらしい。

 約半分のところで、「もぐもぐタイム」であった。本当に立派なイチゴが振る舞われた。これは、すごく美味しかったね。


 11時半にサイレンがなった。のぞみの丘である。ここで昼食タイムであった。昼のサイレンかと思っていた。



 青空の下、世間話をしながらのランチタイムは日常を忘れさせる。しかし、だれも望遠カメラを持って来ていない。確かに野鳥は薄い。シジュウカラ、ウグイス、ヤマガラキジバトエナガぐらいしか確認できない。
 もう、花が咲いている樹があった。ヒサカキである。

 アオキも雄花と雌花がきれいに分かる。いい色のがあった。

 見知らぬご夫婦が花も咲いていないのに散策かと言われたついでに、今から行く方向にスミレが咲いていると言い残されていた。
 スミレ(種別までは判断できず)

 予定では13時に白鳥城址であったが、1分と違わずに計画通りであった。通常のコースタイムの2倍というところだそうだ。
 あらかじめ待機させてある車に相乗りし出発点まで戻り、閉会式である。
 そして、編集部員5名は編集会議のために近くの喫茶店に向かう。
 6名用のテーブルがあり、これまた緻密な編集予定表に従って詳細を話し合う。
 話が終わった後、自分は迎えを頼むべきラインを入れる。1時間ほどかかるというので、6人テーブルを占有している訳にはいかず、テラスの椅子に腰かける。外なので終始心地よい風が吹いてくれて、本を読んでいると異次元の世界に飛び込んだかのような錯覚を思える。
 帰宅後、コーヒーショップに向かう。デカフェのアイスコーヒーの氷抜きを頼んだら、量は満足であったが、常温であった。がっかり。
 今日は充実したいい日であった。