冬の風

■冬の風
◎冬の風心一入気も揺れる   禅智
(ふゆのかぜ・こころひとしお・き(=木)もゆれる)
 玄関を出たら生暖かい風に包まれた。風が強く今にも雨が降りそうであった。北の方角に歩いていくと、背中を風が押してくれる。南風か?フェーン現象にはまだ早すぎるのではないか、などと思いながら歩く。
思えば今までの人生は自分の性格が災いして逆風が多かったようだ。若いころは逆風をはねのけて、肥やしにして生きて行こうという元気があったと勝手に思っているが、最近は逆風と分かると無意識に避けている自分を発見している。要するに逃げの姿勢である。
毎朝狙っていることがある。全交差点ノンストップ横断の達成である。今日は、途中の一つは赤であったが、それ以外はノンストップであった。毎日の楽しみは日常に溢れている。職場近くの交差点で以前職場にパートで来られていた「南と反対側の人」が通学生保護のために旗を操っている。挨拶をする。「毎日歩いているのでずいぶん痩せたね」と言われる。冬は上着を着けているのでメタボティックな体型がカムフラージュされるようだ。嫌味な言い方ではなかったので、すこぶる気持ちが良かった。
職場到着数分前に雨がポツポツと降って来て、それからずっと雨が降りしきっていた。
 職場検診の結果が届いた。なんと、40代のころから悩まされていた肝機能障害が無くなってA判定であった。これで、肥満をなくせばオールAも夢ではない。

■「男の品格」(川北義則著、PHP、2006年)を読む。
 この人の本は何冊か読んでいる。
「遊び上手な人間は仕事もできる」
「遊び心はゆとり心」
「先行き不安などというが、将来とか先行きは、いつだって不安なのだ。」
「自分の役に立たない何かに、情熱をもって取り組む姿勢を持つことが大切である。」
「置いていかれて何なのさ」
「遊べるうちに遊ばな損」
「年間100万円くらいの遊ぶ金を準備してもらいたい」
「後は死ぬだけだから怖いものなんかない」
「読書によって癒す療法をビブリオセラピーという」
「男はある程度の年齢になったら、自分なりの美学を持つべきだ。〜絶対にこれだけはやらない〜これだけは守る〜」