新雪

新雪
新雪が森羅万象を覆い隠す   禅智
 昨日から大雪で列車は運休で高速道路は立ち往生の報道がされている。山沿いでは80cmの積雪とか。ここ平野部でも昨晩から降っており、最近にない大雪である。
 職場の除雪のためいつもより30分ほど早めに出る。真っ白い踏み跡の無い歩道を歩くと冬山のラッセルを思い出していた。白い雪を踏みしめながら歩くと気持ちが高揚してくるようだ。今、身に降りかかっている問題が白く覆い尽くされ、また新しい気持ちで発進できるような気にさせてくれた。
 しかし、雪は溶ける。溶けるとまた悪事が身に降りかかってくることになるが、それも自分が選んだ人生なので、致し方あるまい。

■「考えるマナー」(著者多数、中央公論社、2014年)を読む。
「海外では年齢より若く見られるということは、幼稚であると思われているに等しい」
「肉体の緩みはすなわち精神の怠慢」
「人を貶めることで自分の評価もまた下がる」
「私たちの毎日は、消滅に向かって着々と過ぎていく。」
「人は誰でも逃げなくてはならないような時がある。そのとき重要なのは『逃げた』ということを正確に記憶することだ。」
「物忘れを食い止めるのではなく、積極果敢に物忘れしていく。」
「聞くものに氷点下以下の世界を体験させる発言。これが俗に言う『オヤジギャグ』だ。」
「人間は空白の『間』で安心するんだよ」
「倹約が美徳」「貧しいほど光栄」
「〜かばんには、よくても二冊ぐらいしか本がないし〜」
「指を上下左右に動かして〜トグル入力である。」
「キャンピングカー〜言ってみればただの書斎である。」
「数え年といって〜年の切り替わる正月に一斉に年をとる」
「富山の方言で、〜『だら』は仏教の『陀羅尼』に由来するといわれている。」
「もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ」(魯迅