山眠る

■山眠る
◎冬晴れ間力蓄え山眠る   禅智
  通勤時どうも車の流れが少ないと思ったら祭日であった。ここ22年ほど季節感が喪失してしまっている。祝祭日は生活に彩りを与えてくれると思っているので、定年後はどんどん取り入れようと思う。朝方は、曇りであった。昨日まで雪が降り続いていたので、冬の間といったところだろうか。昼近くには太陽も見え、おだやかな雰囲気をかもしだしているようだ。
 人生には間が大事であると最近読んだ本で知った。心に余裕が生まれ、大きな失敗をしなくなるようだ。
 晴れ間から見る立山連邦は真っ白く武装している。来春の活動のために力を蓄えているかのようだ。人間も睡眠を十分にとらないと未来のエネルギーが養えないのではないかな。

■「ないたカラス」(中島 要著、光文社、2014年)を読む。
 実際にありそうな話で顔がほころんだ。お坊さんに化けて、千里眼という触れ込みで問題を解決して行く。これくらいなら罪はないだろう。
「世の中には見た目はまともそうでも、中身がとんでもない奴はざらにいる。」
「生きている人との約束より、死んだ人との約束のほうが重たい」
「すべて、仏様の思し召しでございます。」
「利口なカラスは怪しい餌を決して口にしないという。」
「雨降って餌地固まり、そこから芽が出る」