春雨

■春雨
◎春雨に紅梅の花泣き濡れる   禅智
 久しぶりの雨であった。傘を差さないで歩いて行く人もいた。春雨じゃ濡れて行こう、の心境なのかもしれない。予報では明日は雪が降るとのこと。この季節の雪は貴重だ。なごり雪、淡雪とでもいうのか今から楽しみである。
 梅の花が咲いている。花から落ちるしずくが何かに対して詫びているように見える。
うなだれているのでそう思えるのだろう。上を向いていたら、歓喜の涙ということだろう。
 最近年齢とともに涙もろくなってきたと感じる時が多くなっている。反面、ささいなことに感動する時も多くなっているようだ。