打ち水

打ち水
◎雨上り天の打ち水肌寒く    禅智
 朝から傘のいらない程度の雨が降っている。少し寒い。図書館へ返却するためいつもと違った道を行く。今日は、どういう野鳥に出会えるか楽しみであった。
 ムクドリが木に止っている。もっと大きく撮ることができればもう写さないのであるが、まだ納得できていない。

 ブックポストに入れ終わって進むと、とつぜん、「キチキチキチキチ〜」と鳴く声がする。蛙かなと思ったが、すぐに鳥と気づく。近いが姿は見えない。しばらくすると、近くの木に飛んで来て鳴いている。カメラは難しそうだ。まだ、待っていると電線に止まったので撮った。同じのが2羽いた。
 ゴウトさんに確認してもらったら、モズであった。(やったぜ、ベイビー!)

 こんなに早くモズが撮れるとは思わなかった、これで鳴き声で分かる鳥が増えた。アカモズのようにも見えるが、図鑑を調べると鳴き声でモズと断定した。
 赤江川に差し掛かったが、雨の後は濁っているので“ちら見”程度で進む。何かに見られているような感じがして辺りを見回すと大きなアオサギが立っている。何か、神々しいモノを感じた。

 職場では慣れない実習講義指導があった。インターンシップの受け入れである。不思議なことに胸が痛くならなかった。このことに、何かヒントがあるかもしれないな。
 帰り道に、大きな白い鳥が旋回してこちらに向かってくる。私は歩みを止めて行き先を見ていたら、向かいのビルに止まってくれた。これも、アオサギのようだが朝のサギとは違う。頭の後ろの長い毛が象徴的であった。

 「ギ〜ッ〜」という声が聞こえる。これもレパートリーが増えた。オナガである。声がいくつも重なるので複数いることが分かる。木の幹に2羽いたので撮影した。直ぐに飛び立ってしまう鳥だけに運が良かったようだ。

 毎日、日替わりで野鳥に出会える。これは、楽しい。カメラを買ってもう少し大きく撮ることができればもっと充実するだろう。現在検討中である。