草の花

■草の花
◎雑草の名前覚えて草の花  禅智
 今日から9月。暦の上で秋の季節になった。歳時記を紐解く。秋の季語をざっと眺める。 今朝も小雨であり、傘が必要であった。
 ゴミ出しの日でもあった。今朝は二袋と両手に下げ、雨に無防備で集荷場所へ向かう。ものの数十歩であるが・・・。
 歩き始めてスズメの大合唱が聞こえる。雨が嬉しいのだろうか。
いつもの位置にいつもの鳥がいる。なぜか安心である。
 ムクドリもいつものところにいる。

 休耕田には雑草が茂っている。何かの本で読んだ記憶なのであいまいであるが、昭和天皇の語録で「雑草という草はない、草にはみな名前がついている」とおっしゃられたそうだ。先ごろ、野に咲く植物の図鑑を買って見たら、雑草図鑑かと思ったほどだ。雑草も名前を覚えれば草の花に昇格する。これはこれで楽しいものだが、覚えては忘れ、忘れては覚えの繰り返しは永久に続くだろう。

■「定年バックパッカー読本」(大嶋まさひろ著、集英社、2007年)を読む。
「定年バックパッカーは1人で旅に出る」
「定年バックパッカーは、両手ブラブラで、スーツケースは持たない」
「定年バックパッカーの荷物はひたすら小さく」
「定年バックパッカーの移動は、時にはパッと飛び、あとはゆるゆる」
「定年バックパッカーの旅は一ヶ月サイクルとする」
「定年バックパッカーは、勘を磨いて自分で宿を見つける」
「定年バックパッカーは現地の日常食を食する」
「定年バックパッカーは、ちょっとした贅沢と質素を使い分ける」
「定年バックパッカーは滞在し、きっぱりと旅立つ」
「定年バックパッカーは、誰とでも喋る」
「定年バックパッカーは、帰らないかもしれない」