フォレストリーダー養成講座(第一回)

■フォレストリーダー養成講座(第一回)
 ナチュラリスト総会の資料の中にこの養成講座の申込用紙が入っていた。もらった時はそうでもなかったが、同期のKさんに熱心に勧められ受講することにしたのであった。そして、今日が第一回目である。
 この養成講座は5年ごとに開催されており、今回で4回目である。これまで、177名を養成認定してきたが、登録している人は120名ということであった。
 今回は募集人員30名のところ46名の申込があった。選抜はないようだ。
 26会で6人ぐらいか、23会、20会・・・といつも見る顔があった。
 実はあまり熱心に調べていなかったが、フォレストリーダーというのは、学校や自治体からの要請に基づき、「森の寺子屋」と称して、出前講座や森林教室の講師をすることのようだ。驚いたのは年間120回行われているということであった。単純に2回/週の計算になる。
 そこで、それに適する人員を養成しようという講座である。
 今日の講義内容は、富山の森をめぐる現状と課題、公益的機能、きのことあったが、講師が研究所の研究員であるためか、内容はかなり高度で濃かった。
 自分は森づくり塾を修了しているので、知っている内容も多かったが、専門的な話ではないかと思った。
 きのこの話は先日協会の研修会でも聞いたが、新しい発見も多かった。毒キノコで亡くなった人の統計を中学生がまとめていたと紹介があった。
 最も死亡例が多いツキヨタケは、ムキタケやヒラタケと間違うのであるが、世の中に出回っている区別法はほとんど迷信であり信用してはならない。比較的分かりやすい見分け方は、石突きのところがリング状になっておれば、ツキヨタケとのこと。
 いくら毒キノコと食用キノコの見分け方を習おうと自分はナメコ以外は採らないことにしている。
 樹木関係にもキノコは関係している。いわゆる木材腐朽菌である。腐食した樹木には茶色のブロック状の形で腐食する形があるが、これは褐色腐朽菌のためで、セルロースだけを腐食するので、茶褐色のリグニン成分が残るためとのこと。白色腐朽菌の場合は白く腐食する。これは、リグニンも腐食するためである。
 発生林とキノコの関係は良かった。
 マツ  (食用)マツタケ、ホンシメジ、ハツタケ、アミタケ
     (不食)マツオウジ、マツシメジ、テングタケ
 (略)

■「余命二億円」(周防 柳著、角川書店、2016年)を読む。
「〜香典は葬式の入場料でもあるから、貧乏人は参加できないんです。」
「葬式は遺族の芝居。香典はその見物料。」
「おれが欲しいのは命ではない。夢だ、希望だ、生き甲斐だ〜」
「がんばってどうすると。どうせ治らんのに。」
「こういうことは早め早めに話しあって、万一のときにもめないようにしておくのが家族円満の秘訣なのだ。」
「浮世のカネの法則」
「人は未来のためならなんぼでも金を出すんです。」
「しかし、じつのところ保険なんか入っていないほうが、奥さん、だいじにしてくれること多いんですよ。」
「悪のにおいに負ける」
「手術が成功した当初は有頂天になるが、年を重ねるほど恐怖が増して、精神不安定になっていく。」
「生きているのがつらいです。もう治療は望みません。それは本人の意思なのだろうか?違うだろう。そうではないだろう。」
「その昔、人の生き死にには本人の意志なんてものは介在していなくて、人は自然に生まれ、自然に生きて、自然に死んでいた。」
「〜死んでくれてありがとう、〜」
「無色透明の感じになった気がする。」
「これが人間の終わりというものかと思った。」
「気力もない。意欲も湧かない。なんの発想も浮かばない。」
「おれはこんな身体で、なんの保証もなくて、いつ終わるかわからない人生だ。」