掘り取り

■掘り取り
 植栽の科目が続いている。今日は実際の樹木を使って掘り取って根巻きをする実習である。
 まず何をするか。最初に行うことは樹木を3方向からロープで引っ張り掘っても倒れないようにする。
 次は何かというと、草むしりである。どこまで草を取ればいいかというと、これが難しい。根鉢と呼ばれる部分は樹木の下の直径の4倍の広さである。これは、幹の外周に縄を巻きそれを半分にして円を描くのである。幹の直径をDとし円周率を3とすると円周は3Dになる。これを半分にするので3D/2になり、もともとの幹の半径であるD/2を加えると2Dとなりこれが半径になるので、直径の4倍の広さになる。ここまでは、DVDで解説済である。しかし、実際はスコップで掘るのでその円からスコップの幅を加えなければならない。また、根鉢は途中から斜め下に掘らなければならないので、スコップが斜めにさせるようにもうスコップの幅分を加えた広さを除草しなければならない。
 4〜5人一組で掘る。2分交代である。根っこがはびこっており、スコップが刺さらない。その場合は、ノコギリを差し込んで土ごと切る。2分行い6分休憩であった。
 続いて根巻きである。セメントでこしらえてある模型でだいぶ練習してきた。練習と違うのが、根鉢の部分をコモではなく緑化シートで覆うことである。四つ掛け巻きは班ごとに交代して実施したが案外上手に巻けたようだ。
 近くのスーパーが新装開店し朝刊にチラシが入ってくる。冷凍食品が6割引なので箱のアイスクリームを2箱も買う。しかし、冷凍庫に入りきらない。中を調べてみると夏休みに子供がコストコで買ってきたマフィンが12個も入っている。処分しておいてと家人の指令が下る。この場合の処分とは廃棄ということではなく食べることを指す。賞味期限はとうに切れていたが、レンジで温めて食べると案外おいしいではないか。
 やっとベルトの穴が一つ内側になったばかりであるが、再び戻りそうである、何せ、1個の大きさが大きいのである。