雪囲い

■雪囲い
 長くやってきた雪囲いも今日で事実上終わる。あと残作業のみということであった。まず、縦縄についての話があった。n又縛りに縦縄を入れる場合は、雪吊りと同じように、頭で縄をクロスさせて巻き結び後男結びで止めて上から垂らすのであるが、頭の内側から垂らす方法もあるとのこと。
 今日は天気が良く朝から校内の雪囲いであるが、その前に昨日の雪囲いの評価があった。
 キャラボクは横縄の位置が悪いというのが多かったが、これは順番を変えれば解決する。最初に仮で胴巻きしておくのである。そして、竹を立てかけた後の横縄をその位置に這わせば間違いがない。自分のところで試行してみたが、まったく問題がなかった。
 中には別グループで凝ったのがあったので、紹介しておく。

 続いて自分の雪囲いへ移動する。

 校門の真ん前である。奥がコウヤマキの三又で手前がイチイの四又である。頭は、3重巻きの割り2回で、横縄は、巻き結び後男結びで止めてある。難しかったのは、正面なので理論通り樹高の3倍にすると威圧感がでるので、あえて短い竹にしたことと、コウヤマキとイチイでは樹高が違うので雪囲いにおいてもその差が分かるようにしたことである。
 その後、終わったチームから順にあてがわれ終了まで雪囲いであった。自分は、校内の庭園の中にある玉作り樹木を3種手がけた。サツキツツジドウダンツツジ2種である。しかし、ドウダンツツジは高かったので長い竹を使用するが、ちょうどいいのがなく、長さだけで選んだところ、三又では弱いことが分かった。そこで、頭を男結びで止めた後、縄を樹木の一番下まで下げ幹と巻き結びすることで補強する方法を取った。これは、すでに誰かがやっていた。最初は、別縄で行っていた。それは、上をもやい結びで輪を作ってひっかける方法である。しかし、結び目が2か所できてみっともないとなり、やり直しした。横縄はいわゆるクズ縄を使用するので、長さが足りないことが多い。その場合は本結びでつなぐが、つなぎ目を竹の場所に持って来て目立たなくできた。この方法も通常の方法である。
 
■「逝年(せいねん)」(石田衣良著、集英社、2008年)を読む。
「死は花が枯れるのに、よく似ている。」
「沈黙は彼女を守る砦だ。」
「ジムでの運動が、体調を整え身体の切れを維持するために必要なのだった。」
「どの世界でも専門バカでは一流になることはむずかしい。」
「どんな仕事をするにしても、人と人のトラブルはついてまわる。」
「人の人生の豊かさは年収の積算ではかれるものだろうか。」
「数字を信じる者は、結局一生を数字に追われて生きることになるのではないか。」
「大好きなことに集中する。〜それが人生の満足度を計る鍵だとぼくは思う。」
「人は死なない。ただ消え去るだけだ。」