ゼイゼイ

■ゼイゼイ
 今朝は積雪しており、長靴で登校した。念のためにマフラーも巻いていったが、歩いていると体が暖かくなり過ぎて困った。まだ、気温はそんなに低くはないのだろう。
 実習は昨日の続きであった。折れた心は、一晩寝て少し和らいだ。縁石を最初から設置する。次に敷石を設置する。敷石は人間が歩くので検査でも上に乗られると聞いていたので乗って確認していたら、先生より『そんなことをしていたら終わらない。設置後は触らないように。』とのことで、手で押して確認して終えた。解体時に乗って確認したら、やはりがたついた。(アウト!)
 そして、自然石である。この石というか岩は2種類あり、石垣用の岩と並べる用の岩である。自分は石垣用の岩があてがわれており、時間がかかってしまう。もうこの時点では、体力が残っておらず『少しぐらいずれてもいいだろう』といつもの自分の都合のいい論理を持ち出し、見た目でいいのではとだんだん気力が萎えてくる。
 最後に植栽である。樹木1本と草3鉢を植える。そして整地しているときに、先生が笑いをこらえる様に指摘された。「まだ、整地はできないですね!」自然石の高さが不ぞろいです。10cm以上離れているとその時点で採点打ち切りになりますということであった。確かに、あっちを向いている岩は水糸から離れすぎている。また最初から縁石と同じ高さに合わせるが、限界がある。
 まあ、なんとか終わったが、制限時間2時間に対して6時間ほどかかっている。来月半ばに国家試験前の確認試験を行うということである。2時間でできなければなにか、ウルトラスーパーテクニックでも伝授して欲しいところである。
 午後からの学科は庭の歴史であった。代表的な庭園は覚えておかなけばならない。金沢の兼六園、東京の小石川後楽園六義園(りくぎえん)、岡山の後楽園、高松の栗林公園(りつりん)、熊本の水前寺成趣園桂離宮などである。兼六園の名前の由来が分かった。
 また、特徴と関連付けておかなければならない。池泉回遊式庭園、枯山水、縮景、借景、築山庭と平庭、茶庭である。このうち、茶庭は出題傾向が高いというので、DVDの鑑賞もあった。しかし、自分は眠ってしまった(らしい)。茶道の世界は深い、どこから入り、どうするかという作法まで習う。のべだんや飛び石にもたくさんの約束事があり、いまやっている実習が役立つのだろうか、などと思う。表千家裏千家などであるが、難しい漢字がたくさん出てくるので難儀している。

■「根源へ」(執行草船(しぎょうそうしゅう)著、講談社、2013年)を読む。(その5)
「死よ、お前は死ぬのだ。」
「罪とは『人間の生存にかかわる、その根本を支える文明的意志〜恥とは『人間の存在にかかわる、その根本を支える文化的情感』〜」
「人間が立ち上がるには、孤独がことのほか大切です。」
「生ぜしも独りなり、死するも独りなり」(一遍上人
「〜人間の死は、希望を失ったとき、人間として死ぬのです。」
「よそ者として訪れ、よそ者として去り行く」
「生きるとは何かに無関心であることが、生命の最大の敵なのです。」