三日、坊主

■三日、坊主
 今日は家人休みで自家用車は使えないはずであったが、午後から空けてくれた。何せ、使用優先順位が最下位なので、誰も使わない時間帯のみ使用可能である。
 天気が良かったので山へ行きたかったが、こういう事情で野鳥観察に向かう。
 夏鳥がたくさん来ているという情報があり、実を言うと今日で3日連続で通っているのである。狙いは、オオルリキビタキである。今まで2日ともかすってもいない。釣りに例えればボウズということだろう。そして、3日目であった。
 6名の同じ目的の人が来ていた。500mmレンズ搭載カメラが半数以上居た。
 中には顔見知りのようで、オオルリがあそこにいたとか、キビタキのメスを撮ったとかを聞こえよがしで話し合っている。まあ、今日なら大丈夫だろう!
 いつものように、撮れるものを全て撮る。
 夏鳥は、似たのが多くて撮影のアングルがうまくないと同定できない。
 これは、センダイムシクイだろうか? いまいち、自信がない。

 続いて、これはコサメビタキだろうか? いまに、自信がない。

 いろいろな鳥が鳴いているので、なかなか聞き分けにくい。まあ、聞き分けれても撮れるという保証はない。
 サンショウクイは群れで来てくれた。(図鑑登録)

 6名はだいたい同じルートを通るので、サンショクイを撮っている時にぶつかった。自分から何が居ましたか?と聞くと、すぐそこでコマドリを撮ったところだと言って、カメラを見せてくれた。確かに、コマドリであった。
 自分はまだ、目当てにはお目にかかれない。ピコピコピコとシロハラが飛んでいった。この時、アカハラもいるはずと思い出した。
 枝の陰に野鳥がいるので、撮影したら、クイズ番組のようになった。

 もう2時間も歩いている。風が気持ちよく疲れると座禅石の上で座る。
 大きなクワを持った方とすれ違った。タケノコ収穫のようだ。緑ナンバーの車なので業者の方かもしれない。
 今回は3個ほど獲った。夕飯の味噌汁の具になった。初物である。

 結局、3日目も坊主であった。