■天生県立自然公園
天生は”あもう”と呼ぶ。前回ムースさんとお会いした時に、ここに行ったことがあるかと聞かれパンフレットを頂いた。見れば、籾糠(もみぬか)山の麓ではないか。山仲間の記録で籾糠山は時折見ているが、自分で登ったことはない。
近々、散策企画があるということで、参加を即答でしていた。
この山域は入山料が居るという。標高1744mの山であるが、それも興味の対象になった。メンバーは、4人である。
登り始める時に、「ホ〜チイチイ」という変わった鳴き声がする。受付にガイドの方がいたので、鳥の種類を聞いてもらったら、クロジという。ぜひ、撮りたい!
流石に有料だけはあり登山道はしっかり整備されていた。途中に野鳥の群れがおり、行ったり来たりとせわしない。カラ属であろう。聞きなしでヤマガラ、シジュウカラは分かった。メジロも居るようだ。撮影できたのはヒガラであった。
花はたくさん咲いていた。ヨツバヒヨドリ、ツルアリドウシ、タマガワホトトギス、ササユリ、ゼンテイカ、ワタスゲなど。
ササユリはたくさん咲いていた。
湿原に到着した。遠くにゼンテイカ(ニッコウキスゲ)の群生が見える。
匠屋敷というベンチのある場所で集合写真を撮る。
ムースさん、Kさん、Yさんである。
風は涼しいが、湿度が高いためなのだろうか、大粒の汗が滴り落ちる。湿原にもガスがかかっている。
さらに進むと、ホ〜チイチイが近い。何気なく顔を上げると黒い鳥が止まってすぐに飛び立った。その間、数秒である。クロジではないかとシャッターを切ったが何とか一枚ボケボケで頭だけであるが撮れていた。この鳥はなかなか姿を見せないので、この写真の状態でクロジで図鑑登録することにする。
ルート内3か所に携帯トイレ用のブースが設置されている。400円/回であった。
さて、どこまで行こうかとムースさんが皆に問いかける。籾糠山登頂の時間はない。Kさんが、カツラ門までと希望されさらに向かう。
カツラの巨木が門のように立っている場所である。
昨日までの天候で雨が心配されたが、見事に青空が出て日差しが出ていた。
帰路は珍しいモノに出会えた。私は、生理現象のため皆より早めに戻った。
アサギマダラが数頭飛んでいた。
Kさんより、エビガライチゴと教えていただく。
林道の真ん中をヘビが横断している。ムースさんの運転する車は自然に止まった。自分が運転していたら、車輪に巻き込んでいた可能性が高い。
よくわからないが、体長が1m以上ありアオダイショウではないだろうか。
散策はこれだけでは終わらなかった。世界遺産の近くを通るのでちょっと寄り道である。
道の駅に寄ってカヤの実入りソフトクリームを食べる。カヤの実の入っているセンベイが差し込んであるだけであった。
私は、自家用車がなく電車で集合した。そのため、最寄り駅までムースさんに送り迎えをしていただいた。帰りは、電車時刻を調べて、30分ほどあったので、名所のお寺まで連れて行ってもらう。
今回は至れり尽くせりで皆さんには本当にお世話になってしまった。今日は、汗も掛け、自然に触れ、暖かい気持ちにもなれた充実したいい日であった。
みなさんに、感謝します。