男の料理教室

■男の料理教室
 今日は、料理教室がある。これからは、自分で料理ぐらいはできるようにならないと過酷な老後は乗り切れないというのが申し込んだ動機であった。
 10時からなので、8時ごろに近くのコーヒーショップに入り、朝錬である。軽快なジャズがかかっており、本を読むのも忘れるくらいであった。
 コーヒーショップから徒歩5分ほどで会場に入る。

 メニューは、トン汁とサンママキである。最初にレシピの説明や切り方の説明があった。輪切り、半月切り、乱切り、いちょう切り、細切り、斜め切り、みじん切り、短冊切り、くし形切り、小口切りと習う。
 12名の参加で6名づつ2班で調理室に向かう。調理器具の数に限りがあるので、順番で行う。里芋を器用に包丁で皮を剥いている人もいたが、自分はピーラーでダイコン、ニンジンの皮を剥く。
 それを大なべに入れて煮込む。何を最初に入れるか、どれが後からでもいいかと結構難しかった。サツマイモ、シイタケは後から入れた。そして、だしパックを5袋入れて、出汁がでたところで、味噌を入れて出来上がりである。

 次いで、サンママキというのを作る。だし巻き卵の要領で、中にさんまを入れるのである。
 これは、一人ずつ行う。卵3個と麺つゆを入れてかき混ぜ、卵焼き専用のフライパンで焼く。このフライパンは正方形で幅が広く普通のフライ返しでは難しい。2つ使用している人が多かった。皆、ぐちゃぐちゃになりながら巻いていた。
 そして、自分の番である。卵を混ぜる時から皆の注目を浴びる。泡立て器なので箸よりも効率がいい。手つきが違うという。そして、フライ返しを使わず、手首を叩いてひっくり返すと、歓声とともに大いに盛り上がった。「シェフぜんち」という人もいた。そして、もう一回やって欲しいと、技術を盗もうとする人もいたが、大した技術ではないので、もう一回行う。メンバーの中では一番うまく出来たようだ。


 出来上がった後、皆で会食である。ご飯や添え物もあった。残念だったのは、自分で作ったサンママキを自分では食べられず、誰かが作ったのが前にあることである。

 結構、お腹が膨れた。残す方もいた。食べ終わった後、全員で後片付けを行って解散であった。
 この教室は3回行われ、次回は11月である。