さわやか

■さわやか

 家人は遅出なので自家用車は使えない。今日は近く歯科医院へ行く予定になっている。朝起きてからシャワーを浴びる。まだエアコンのお世話にならずとも扇風機の風が火照った身体にちょうどいい。

 歩き始めると、さわやかな雰囲気に包まれる。初夏を過ぎ盛夏までの季節が感じられる。余裕があるので汗をかかない程度に歩くが、日射しがあるので汗ばむ。車道の反対側の方がいい道であるが、日陰が少ないのでそのまま進む。信号待ちでは、乏しい電柱の影に身を置くがお腹が影からはみ出している。

 予約時刻の30分前の9時半に到着し涼んでいると、受付から10時予約ですと念を押される。少し刺がある言い方に感じた。恐らく、予約時刻を間違えたボケ老人だと心配してくれたのかもしれない。ところが、こっちは涼しい所で本を読んでいたかったのだ。

 いつもは洗浄と称して歯石除去である。これがなかなか慣れない。痛くは無いが、痛い場所の直ぐ近く迄ガリガリされるので、いつかずれて歯茎にグサリを想像する。うがいのタイミングで除去され脱脂綿の上にこびりつけられている除去された歯石を見ると多いなぁと感じる。

 毎回、歯ブラシが当たって無いと注意を受けている。歯ブラシが当たっている場所は誉められるが、当たり前である。へッドの細い歯ブラシを探して来なければならない。また、歯みがき粉はフッ素入りを使えと言われた。歯みがき粉などは、何れも同じだと考えているので、一番安い‘’白&白‘’と決めている。そう言えば子供たちは違う歯みがき粉を使っていた。また、金か❗歯みがき粉は劣化しないと考えているので、9月中に10年分ほど買いだめしようかと思った。また、自分の歯は抜いたことがないと言われた。昔の抜けた記憶は何の歯だったんだろう。来週、親知らずを抜くのでレントゲンを撮られ、服用する錠剤も渡された。実は歯は悪くないのであるが、前にある歯との間に隙間があり、これまで歯間ブラシで懸命に対応してきたが、限界であり予防的に抜くことになった。

 午後からは、創作である。次回のフォレストリーダーのクラフトの見本を作ろうとしている。単なる例示ではないので、真剣勝負である。

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 まずはイマジネーションである。イメージが決まるまで数日かかるであろう。

■「余命」(五木寛之著、祥伝社、2015年)読む。

「‘’健康で長生き‘’が人生の目的のような錯覚~」

「人は長生きするために生きるのではない。病気になりさえしなければ幸せというわけでもない。」

「~日本人の男性は71.19歳、女性は74.21歳が健康寿命~」

「老人はすでに社会のお荷物であり、~けっして幸せな未來は期待してはいない。」

「人間が人間としての、誇りと信念を持って生きる限り、地獄もまた人間的な世界になりうる~」

「昔は六十歳といったら立派な老人でした。」