昼食談義

■昼食談義

 朝方はひどく寒かった。道路は凍結していた。しかし、雨ではなかったので、セカンドオフィスまで歩く。部屋の灯油代節約が主目的の一つである。

 常連さんが入って来られて、いろいろな話になる。今日は市長選挙の話から始まった。最後は昼食の話である。何せ毎食のことなので大変である。常連さんといろいろ候補を挙げ続ける。自分も検討しているので二人で言い合いっ子する。

 自分はその時の身体の欲していると思うモノを感じ取るべく感性を研ぎ澄ます。自分の場合は野菜のようだ。朝食はご飯だったし、昨日はうどんなので、ハムサンドと野菜のてんぷらに決めた。常連さんは、毎日寿司ということであった。デパチカで何か買って来るといって途中で別れた。

 店を出て野菜を物色に向かう。旬の野菜があればなおいい。結局、新しい銘柄のかぼちゃ、なす、ピーマン、しいたけの4種にした。あまりない組み合わせであろうが、これで充分満腹である。天ぷらの残りは夕飯に回る。

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 ハムは5枚はさみ、からしマーガリンで食べる。天つゆも温める。

■「ひと・ヒト・人」(井上ひさし著、ちくま文庫、2020年)を読む。

「特別活動とはナチスが考案したお役所言葉で“大量虐殺”のことだが~」

「学問などというものは、ただ自分を他人より有利な地位におくための詐術だ。」

「本物と偽物とは比例の関係にあります。」

「~人間とは絶望することが商売みたいなイキモノなのだから。」

「対等なるものは、対等なるものにたいして、支配権をもっていない」

「情報の過剰は人間を変える。」

「津島修治がなぜ太宰治という名で~ドイツ語のDasein(現存在)をもじって~」

「~心臓弁膜症という持病を口に売薬を放りこんで抑え~」

「~体力の限界を超えた量を書くことで緩慢な自殺を試みていたと見ている。」

「才能もなく、だれにも不必要な学者が安泰に暮らし、功績もないくせに大学者という贋の名誉を博している。」

「キャベツを大量に食べると胃の調子もよかった。」

「ほとんどの人間が、それぞれの幸福の絶頂期に、あるいは辛いことのさなかで、死ぬことができない。」

「~庭に梅の木のあることが、当時、一つの社会的ステータスを示すもの~」

「人間絶滅後の地球を支配するのはわれわれゴキブリかネズミのどちらかだといわれているが~」

「~作家の思想は魂の底で暴れ狂っているなにものかであって~」

「無私の発言ほど力のあるものはない」

天下りはご褒美である。」

「~広辞林やコンサイス英和を一頁ずつ破って諳んじた~」

「聖にして正なるものなしでは、笑いは生まれない。」